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風力発電と太陽光を組み合わせ、防犯カメラも備えた万能の「街路灯(ウィンドリーム)」、福岡のユニテックジャパンが開発。電源のない地域でも設置可能。途上国市場などへの展開も目指す(RIEF)

2017-11-30 15:27:05

unitechキャプチャ

 

   小型風力発電を開発しているユニテックジェパン(福岡県大野城市)が、風力と太陽光発電を組み合わせ、さらに防犯カメラもセットした街路灯「WINDREAM(ウィンドリーム)」を開発した。再エネ電力は蓄電できるため、電力インフラが整っていない場所でも設置が可能で、内外での幅広い利用が見込まれる。

 

  ウィンドリームは。発電容量150Wの小型風力と太陽光発電を組み合わせたハイブリッド型発電を電源とし、120Ahの蓄電池2台を備えている。風力と太陽光の発電ができない場合でも、毎日6時間程度の証明を3日間分維持できるという。逆に災害時などは、天候次第だが発電した電力を外部電源として活用することも可能になる。

 

 ハイブリッドの 電源設備は一式で約250万円。蓄電池などを組み込んだ支柱設備は、設置場所によって異なるので別途費用が必要になる。

 

 街路灯の照明は高輝度LED(30W)。210万画素で、130°大広角の防犯カメラも備えている。電源のないところで設置できるため、災害時の非常灯としても対応できる。同社では2018年末までに、全国の自治体等に100台の納入を目指すとしている。また電力システムが整っていない途上国などでも利用が見込まれることから、海外での展開も検討しているという。

 

 同社の風力発電は、従来のプロペラ式ではなく揚力型垂直軸風車で、毎秒約2mの風速で動き出す低速回転設計になっている。このため、騒音・電波障害がないほか、低周波問題も起きないという。

 

 また風力発電機をカバーする格好になる街路灯の側面の風向板には広告を貼り付けることができる。同社では、高さ6mの位置になるため、広告効果も高いと説明している。また風向きによって発電機が360°回転することも広告効果の向上につながると期待される。

 

 同社は2011年の設立で、小型風力発電機システムの設計・製造・管理・販売を一括して手がけている。

http://www.unitechjapan.co.jp/