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再エネ専業の「グリーンパワーインベストメント(GPI)」 国内最大の風力発電事業を青森県つがる市で着工。総出力121.6GW。9万世帯分。事業費400億円(各紙)

2017-12-03 18:20:52

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   各紙の報道によると、大規模風力発電の開発を手掛けるグリーンパワーインベストメント(GPI、東京・港)は2日、青森県つがる市で「ウインドファームつがる」の建設を始めた。総出力は121.6GWで、日本の風力発電としては過去最大の出力を誇る。一般家庭約9万世帯分の年間消費電力を供給できる。完成は2020年5月の予定。総事業費は約400億円。

   建設工事が始まった「ウインドファームつがる」は、米GE製の1基3200kWの発電能力を持つ風力発電機を合計38基設置する計画だ。これまでの日本国内で最大の風力発電所は、中部電力グループのシーテックなどが三重県津市で稼働させている青山高原ウィンドファーム(日立製作所製40基、出力約80MW)だが、これを約5割上回ることになる。

 同風力発電事業では、青森県の日本海沿岸近くに広がる、つがる市木造地区の農地に南北12kmにわたって、風車を設置していく。当初は、2015年に着工できるはずだったが、農地の規制解除や環境影響評価(アセスメント)の手続きが延びて、今回ようやく工事に入ることができたという。発電した電力は全量、固定価格買取制度(FIT)を利用して東北電力に売電する。

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  同社では、今回のつがるウィンドファーム以外にも、岩手県宮古市の下閉伊郡岩泉町の山間部で、今回の発電所を上回る総出力200MWの大規模ウィンドファームを計画しているほか、北海道の石狩湾新港 港湾区域内で出力100MWの洋上風力発電事業も計画している。

 現在、同社が稼働させている風力,太陽光の再生可能エネルギー発電事業は、4カ所合計116MW。今後の計画中の事業が稼働してくると、10年後には合計出力は1GW(1000MW)を目指すとしている。

    GPIは、米国の再エネ事業・送電事業の大手、パターン・デベロップメント(本社サンフランシスコ)の出資を受けるとともに、戦略的連携をしている。パターン社は、世界で4500MW以上の再エネ事業を展開している。GPIは、パターン社の開発力、技術力・ノウハウ、組織力、購買力へのアクセスを強みとしている。

http://greenpower.co.jp/index.php/jp/about