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ソーラー発電に加え、パネル下でのシェアリングでアシタバ栽培・販売。ソーラーシェアリングの区画分譲。大阪のサンパワー社が展開へ(RIEF)

2017-12-21 08:20:14

ashitaba2キャプチャ

 

   太陽光発電だけでなく、パネルの下の栽培物までセットで販売する分譲ビジネスが生まれた。サンパワー(大阪・吹田)が、鹿児島県南九州市で手掛けるソーラーシェアリング(営農型発電)施設の区画販売に乗り出した。パネル下ではアシタバ(明日葉)を栽培する。1区画2500万円で年間売電収入は225万円を見込んでいる。

 

 南九州市は、鹿児島県薩摩半島の南部にある。面積は890㎡~1222㎡で、京セラ製の太陽光パネルを200枚敷設する。発電出力は54kW。売電価格は、固定価格買取制度の適用で1kw38.88円(税込み)。同社では年間の売電利回り約7%として、年収225万円、20年間で4500万円を見込んでいる。

 

 パネル下で生産するアシタバの生産・販売は同社が担当し、20年間の収穫で得られる収益の1~10%が得られる見込み。販売収入から同社の経費を除き、残りをパネルを購入した投資家と50%ずつ折半する。アシタバ栽培に伴う顧客の事業負担は実質ゼロで、仮に栽培で損失が起きても、顧客負担はないという。

 

アシタバ
アシタバ

 

 販売するのは、3区画分でいずれも2,500万円。土地代は25年の地上権を設定する。FITの対象期間が終わる20年目以降~25年目までは、同社が設備をメンテナンスしたあと、託送契約で電気の小売りを予定している。

 

   アシタバは日本固有のセリ科の多年草で、抗酸化作用や降圧効果などがあるとされている。南九州市は年間の降雨量が多いこと、火山灰の土壌があることが明日葉の生育に適している。同社は、植物工場にも力を入れており、京都・木津川のLED水耕栽培の植物工場で、アシタバの生産研究を続けている。

 

http://www.sunpower.co.jp/