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英サステナブルファイナンス分野のパイオニアで、日本でもおなじみのテッサ・テナントさん、英政府からOBE(大英帝国四等勲爵士)を授与(RIEF)

2018-01-04 21:20:08

tessaキャプチャ

 

  英国政府は昨年末に、新年の叙勲者リストを発表したが、その中に、長年、社会的責任投資(SRI)やサステナブルファイナンス分野で活躍してきたテッサ・テナント(Tessa Tennant)さんも含まれていることがわかった。ESG・サステナビリティなどの分野の社会的価値を評価されたとの見方もできる。

 

 今回の叙勲者は1123人。この中には、ナイトの爵位を得た元ビートルズ・メンバーのリンゴ・スターさんらが含まれているが、7割に当たる大半の人々が地域・社会に貢献した人々。テッサ・テナントさんは、OBE(大英帝国四等勲爵士、将校)を授与された。

 

 彼女の名前は、日本のESG分野でも著名だ。それは、彼女がCDP(カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)の共同創設者であるほか、アジア・太平洋地域にサステナブルファイナンスを普及させるために設立されたAssociation for Sustainable & Responsible Investment in Asia(ASrIA)の会長を務めるなど、アジアと関係の深い活動を展開してきたことも背景にある。

 

 彼女は25年以上も金融界で活動してきた。その大半が、環境金融、SRI、責任投資、ESG、サステナブルな分野の開拓に力を注いできた。現在は、自らが共同創設者として設立に関与した消費活動をサステナブルにする英非営利団体「The Ice Organisation」の非常勤代表を務めている。

 

 これまでに、Henderson Investor(ヘンダーソン・インベスターズ)のSRI政策担当責任者、「 National Provident Investment Managers Ltd」のグリーン・倫理投資の全体、および英国の責任者、英政府が生み出した国営グリーン投資銀行(EIB)の創設時の非営利取締役など、数々の要職を経験している。

 

 非財務金融分野は、今でこそ、ESG投資ブームなどと囃し立てられている。テナントさんは、70年代後半から、多様に展開する英国での非財務金融市場を自ら開拓し、そのグローバル展開の先頭を走ってきた。まさに、未開の非財務金融分野のビジネスモデルを、大英帝国の代表の一人として、築き上げてきた功績が、襄王陛下によって讃えられたことになる。

 

 今回の叙勲者全体の1123人のうち、4番目の勲章となるOBEに選ばれたのは211人。叙勲者全体のうちほぼ半数の551人が女性だった。また、GIB関係では、前CEOで昨年、GIBを豪マッコリ―グループに売却するまでCEOの座にいたShaun Kingsbury氏と、アドバイザーだったIrene Adams氏も、それぞれCBE(大英帝国三等勲爵士、司令官)を授与された。