HOME13 原発 |福島県の帰還困難区域の双葉町など。残存放射線量は依然、8マイクロシーベルト台も。国の除染基準を36.8倍も上回る(RIEF) |

福島県の帰還困難区域の双葉町など。残存放射線量は依然、8マイクロシーベルト台も。国の除染基準を36.8倍も上回る(RIEF)

2018-01-18 01:00:58

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 原子力規制委員会は17日、東京電力福島第一原発事故の発生以来、立ち入り制限が続く福島県内の「帰還困難区域」で、昨年測定した空間放射線量を公表した。最も高かったのは双葉町の路上で、1時間当たり約8.48マイクロシーベルトだった。全体として減少傾向にあるという。測定は2016年に続き2回目。

 

  測定は17年7~9月、要望があった福島県双葉、大熊、浪江、富岡の4町と葛尾村で実施。主要な道路などを車で走行するなどして測定した。

 第一原発事故後、国は除染の長期目標を年間1ミリシーベルトに置いている。この濃度を1時間当たりの空間放射線量に換算すると、0.23マイクロシーベルトで、今回の測定値の最高濃度は36.8倍になる。双葉町の高濃度検出地区は、町を流れる前田川沿いに多く、事故当時、川沿いの低い地形に沿って、放射性物質が風で運ばれた可能性が伺える。葛尾村も同様に、小出谷川沿いに高濃度地域が点在している。

 

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http://www.nsr.go.jp/data/000216016.pdf