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太陽光発電開発大手、パシフィコ・エナジーが約155億円の私募インフラファンド組成。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が取り扱い。将来は1500億円規模に(RIEF)

2018-02-02 16:40:37

pasificoキャプチャ

 

 ⼤規模太陽光発電所(メガソーラー)の開発・建設事業を展開するパシフィコ・エナジー(PEK)は、太陽光発電事業向けの約155億円規模の第⼀号ファンドを組成した。日本国内の発電所5件、合計約100MWで構成、今回はそのうち3件分を組み入れた。私募の再エネ・インフラファンドとしては最大規模となる。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が私募の取り扱いを担う。

 

写真は、ファンドに組み込んだ宮城県の古川メガソーラー発電所)

 

 PEKは、米国のバージニア・ソーラー・グループの傘下で、2012年に日本市場に参入した。各地で大規模ソーラー発電を展開している。これまでに日本市場で開発した全案件の発電量は640MW(直流ベース)を超えているという。

 

  今回はそうした自社開発物件のうち、宮城県大崎市のパシフィコ・エナジー古川メガソーラー発電所 (発電容量56.87MW)、と千葉県富津市の春日キャピタル富津東太陽光発電所・春日キャピタル富津西太陽光発電所(同3.32MW)、千葉市の春日キャピタル五十土東太陽光発電所・春日キャピタル五十土西太陽光発電所 (同4.01MW)の3件をファンドに組み込んだ。

 

 案件に対して、国内の機関投資家から合計約155 億円の出資を集めた。今後、東日本と西日本にある他の2件の発電所も順次組み⼊れて、発電規模合計約100MW、資産規模420億円強にまでファンド規模を拡大する予定。

 

 PEK は、グループ会社を通じて無限責任組合員としてファンドに投資するとともに、自らがアセット・マネージャーとして各発電所の運転保守管理を担当する。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、私募取り扱いを担うとともに、単独でフィナンシャル・アドバイザーを務める。法律顧問はべーカー&マッケンジー法律事務所(外国法共同事業)が担う。

 

 PEK は、今後も自社開発案件のほか、他社の開発案件も含めてファンドの組成を積極的に進める方針。今後 2 年間で合計 1GW規模、金額にして1500 億円前後の私募ファンドを組成することを目標に据えているという。


 PEKの代表取締役社⻑のネーサン・フランクリン氏は「会社創設以来、パシフィコ・エナジーはメガソーラー発電所事業の開発に経営資源を集中させてきた。そうしたこれまでの経験を活かし、⽇本の機関投資家の皆様と共に新しい投資ファンドを設⽴できたことを⼤変光栄に思う」とコメントしている。

 

http://www.pacificoenergy.jp/info/img/PEKF20180201_JPN.pdf