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ワニのロゴで有名な仏アパレル大手ラコステ。国際自然保護連合の絶滅危惧種保護キャンペーンに協賛、ロゴをイルカやイグアナに入れ替えた限定ポロシャツ販売(RIEF)

2018-03-07 07:31:12

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 ワニのロゴマークでおなじみのフランスのアパレル大手ラコステ(Lacoste)が、絶滅危惧種の動物保護を進めている国際自然保護連合(IUCN)のキャンペーンを応援するため、自慢のロゴをワニの代わりに、10種類の絶滅危惧種の動物に入れ替えたポロシャツを限定販売した。

 

 IUCNが展開する「Save Our Species (SOS)」プログラムに協賛したもので、パリで開いたファッションウィーク2018を機にキャンペーンとして3月1日に実施した。ラコステの品質と、限定ロゴの希少性が人気となり、用意された1775枚の特性ポロシャツは瞬く間に販売された。

 

   ワニに代わってポロシャツの胸の部分にあしらわれたのは、コガシラネズミイルカ、ビルマオオセダカガメ、スマトラトラ、キタイタチキツネザルなど10種の絶滅危惧種。販売枚数はそれぞれの現存する野生の個体数に比例させた。

 

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 このうち、メキシコのカリフォルニア湾北部にだけ生息する世界で最も小さく、最も希少なネズミイルカの一種、コガシラネズミイルカのロゴ入りシャツはわずか30枚。最も多かったのは、英領バージン諸島のアネガダ島に生息するイワイグアナのシャツで450枚。収益金はすべてIUCNに寄付された。

 

  ラコステのワニマークは、フランスの有名なテニス選手のレネ・ラコステに由来する。コート上でワニのように(?)粘り強く球を追う姿から、レネは1927年に、「クロコダイル」のニックネームで呼ばれた。ラコステのロゴブランドとして登場したのは1936年。それ以来、別の動物がロゴに入れ替わったことはなく、今回の一気に10種というのはキャンペーンとはいえ、異例で希少だ。

 

  IUCNにとっても今年が同団体にとって創業70年に当たることもあり、SOSキャンペーンのオープン・パートナーシップを多くの産業や市民セクターなどと締結したいとしている。パートナーを組むことで、それらの組織にとってもプラスになる形で、絶滅危惧種の保全への意識を地球規模で高めていきたいとしている。

 

 野生生物専門家のジェフ・コーウィン氏は今回のラコステのキャンペーンを称賛し、これをきっかけとして他社も同様のプロジェクトに取り組むことを提案している。「例えばジャガー車はジャガーのために、ラム・トラックス車はヒツジの保護のために何かができるはず」と。

 

 そだねー。日本でも、キリンビールがキリンの保護に、象印マホービンがアフリカゾウの保護に、歯磨きなどのライオンはライオン保護に、などが考えられそう。あと、企業のマスコットや、ゆるキャラなどを動物にしている企業も、「保護者」に名乗りを上げてもらいたい。

 

http://www.iucnredlist.org/news/teaming-up-with-lacoste-to-champion-awareness-of-threatened-species-conservation