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ワタミ、外食産業初の「RE100」に署名。2040年までに100%再エネ電力に切り替えを宣言(RIEF)

2018-03-20 15:15:11

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 外食チェーンのワタミ(東京)は、事業活動で消費する電力を 100%再生可能エネルギーで調達することを目標に掲げる「RE100」に加盟し た、と発表した。2040 年までに事業活動で消費する電力を 100%再エネ電力に切り替える目標を立てた。外食産業(レストラン、居酒屋等)でRE100に加盟したのは世界でも初めてという。

 

 ワタミは1999 年に「ワタミ環境宣言」を公表、同年に「外食産業初の ISO14001 認証取得」をして、事業活動で発生する環境負荷を可能な限り低 減する環境活動に取り組んできた。RE100への加盟もこうした取り組み の一環、と位置付けている。

 

 自前の再エネ電力事業も積み重ねている。 2012 年から秋田県にかほ市で風力発電事業を進め、2013 年には秋田県秋田市と由利本荘市で2号基、3 号基の風力発電を稼動させた。2013 年からはグループの食品製造工場 6 か所の屋根にも太陽光発電設備を設置、2015 年北海道厚真町、 2016 年北海道むかわ町でそれぞれメガソーラー事業を手掛けている。

 

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  2015 年には、電力小売り事業にも進出、自社で発電した再エ電力のほか、地域に根差した他社の再エネ電力も調達して、自社グル ープで使っている。2016 年度のグループ全体の年間電力使用量 約 7600 万 kWhのうち約65%を再エネ電力でまかなっている。

 

 さらに、ワタミグループには地域密着型の電力会社として、2016 年に大分県臼杵 市に「うすきエネルギー会社」を設立、2017 年には岐阜県美濃 市に設立された「みの市民エネルギー会社」にも出資している。これらの 企業は地元の自治体や企業と連携して地域密着型の再エ発電に取り組んでおり、中期的には、20 地域で の展開を目指しているという。

 

 同社は今回のRE100への加盟はこれまでの再エネ開発事業の推進活動の一環としてとらえ、かつ国連の持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みとしてもとらえている。このほか、外食や宅食など の事業活動における環境負荷低減(省エネルギー、CO2 削減)、 循環型社会構築のための環境改善事業(食品リサイクル)などにも取り組んでいる。

 

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