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丸紅、洋上風力発電事業資産を入れ替え。英国の事業の持ち分売却、台湾では新規投資へ。グローバル洋上風力発電市場での収益最大化を目指す(RIEF)

2018-03-28 12:35:07

marubeniキャプチャ

 

 丸紅は英国で保有するウェスタモスト・ラフ洋上風力発電事業の持分株式(25%)を売却する一方で、台湾で大型の洋上風力発電事業に参画する。洋上風力発電市場がグローバルに拡大してきたことを受けて、欧州での投資収益を確保すると同時に、これまで欧州で蓄積したノウハウをアジアで展開する。

 

 (写真は、丸紅が保有分を売却した英東部沿岸の洋上風力発電事業)

 

 丸紅が売却した英国にウェスタモスト・ラフ洋上風力発電事業の売却先は、英Green Investment Group(GIG)と豪マッコリ―グループのインフラファンドなど。GIGは元英国営銀行のGreen Investment Bankが昨年、マッコリーに売却されて衣替えした投資銀行。GIG等は丸紅から事業の25%分を買収したことで、事業全体の50%を保有する。

 

 同事業は英国東部ヨークシャー州沖合約 8kmにある発電容量210MWの洋上風力発電。 シーメンス製の6MW級の風力発電機35基を備え、2015年6月に商業運転を始めている。6MW級の大型風力発電機を採用した世界初の商業規模の事業で、丸紅が英国で建設段階の洋上風力に投資した初の事業だった。

 

 一方、台湾での事業は、タービンの製造などを手がける台湾企業数社と合弁会社を設立し、台湾西部の彰化県沖に総発電容量60万kWの大型洋上風力発電所を建設する。丸紅は新会社に30%出資する計画で、総事業費は4000億円程度と報じられている。

 

 洋上風力発電は一年を通じて安定的に風が吹く遠浅の沿岸部が事業に適している。欧州には英国沿岸などを中心に北海周辺での開発が進んでいる。台湾の沿岸部も遠浅の地形が多く、着床式の風力発電の建設に適しているという。台湾政府は2025年までに、同国の総発電量の1割超に当たる550万kWまで洋上風力発電を拡大する計画を立てている。

 

 丸紅はウェスタモスト・ラフ洋上風力は売却するが、2011年に参画した英国のガンフリート・サンズ風力発電事業などの事業は継続していく。また洋上風力発電設備の工事を手掛ける英シージャックス・インターナショナルを買収している。同社は発電設備を海底に据え付ける自走式専用船を5隻保有していることから、丸紅はグループで建設から運営、保守までを一体的に担える。台湾でもシージャックスの専用船を投入する計画。

 

 丸紅は、今後4~5 年で総発電容量に占める再生可能エネルギーの割合を現在の2 倍の20%に引き上げ ることを目指している。特に洋上風力発電事業について、これまでの欧州での事業参画で蓄積したノウハウ等を活用し、今後はグローバル市場でより主体的な役割を担っていく、としている。

https://www.marubeni.co.jp/news/2018/release/201803271.pdf

http://www.greeninvestmentgroup.com/news-and-insights/2018/green-investment-group-and-marubeni-complete-transfer-of-interest-in-westermost-rough-offshore-wind-farm/