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九州電力、再稼働をしたばかりの佐賀県の玄海原発3号機、 蒸気漏れの配管に直径1cmの穴が空いた、どうするのかな?事前点検の不十分さを露呈(各紙)

2018-04-02 08:07:39

genkai2キャプチャ

 

 各紙の報道によると、九州電力は1日、先月23日再稼働したばかりの玄海原発3号機(佐賀県玄海町)で、2次系配管での蒸気漏れトラブルが発生した問題で、配管に直径約1cmの穴が見つかったと公表した。再稼働直後に、配管に穴が見つかったことは、事前の点検が不十分だったことを示すが、九電は2日も点検を続けながらも稼働は継続するという。

 

 玄海原発3号機は先月末に再稼働した。だが、一週間後の先月30日夜に、判明した配管からの蒸気漏れを調べたところ、配管自体に穴が開いていたことが発覚した。九電は環境への影響はないと説明しているものの、再稼働前のチェックでなぜ点検できなかったのかについては、明確な説明はされていない。

 

 問題の蒸気漏れは、先月30日の時点で、3号機で放射性物質を含まない蒸気が漏れているのが見つかった。2次系設備である脱気器空気抜き管 からの微少な蒸気漏れを確認した。31日に、九電が発電を止めて点検した結果、蒸気が漏れていた配管に直径1cmほどの穴が開いていたとう。

 

 九電では、配管に穴が開いた原因を特定する作業を続けるとしているが、本来は、再稼働前の点検で不具合の有無を点検するのが趣旨のはず。九電は今のところ、3号機の発電を止める状況にはないものの、点検の結果によって、今月24日に予定する営業運転の開始や、来月に計画する4号機の再稼働にも影響することがありうる、としている。

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 玄海2、3号機はいずれも、昨年1月に規制委の安全審査に合格している。そう考えると、規制委のチェックもおざなりだった可能性もある。また神戸市は、神戸製鋼所のデータ改ざん問題を受け、大口顧客企業の自主調査を22カ月延期する。

 

 再稼働した原発は、全国では5発7基目。九電はウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を利用する「プルサーマル発電」を実施する計画だ。

 

 「やっぱりトラブルが起きた、というのが正直な気持ちだ。点検をやり直して原因を徹底究明してほしい」。玄海原発の運転差し止めを求める訴訟を起こしている市民団体「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」代表の石丸初美さん(佐賀市)は、こう主張している。

http://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0125/2052/we8k6hcu.pdf