太陽インキ製造、米Apple向け製品製造で、100%再エネ電力を確保。自社グループの水上太陽光発電の電力を投入(RIEF)
2018-05-11 12:36:23
米Appleの「再生可能エネルギー電力転換」化に参加している太陽ホールディングスの子会社である太陽インキ製造(埼玉・嵐山町)は、Apple向けのプリント基板用ソルダーレジスト(SR)の製造に使う電力を100%クリーンエネルギーで行う体制を整え、Apple側の了承を得た。同社は、Appleが4月10日に発表した新規サプライヤー9社の中に入っている。
(写真は、太陽インキ製造の本社に隣接する水上太陽光発電所)
ソルダーレジスト(SR)は、プリント配線板(PWB)の表面を覆い、回路パターンを保護する絶縁膜となるインキ。「レジスト」には“抵抗する”、“耐える”という意味があるように、SRは、部品の実装時に、ハンダ(=ソルダー)が不必要な部分へ付着するのを防止すると同時に、永久保護膜として、ほこりや熱、湿気などから回路パターンを保護し、絶縁性を維持する機能がある。
SRは携帯電話やパソコンなどのIT機器やデジタル家電、車載用電子機器などあらゆるエレクトロニクス製品に利用されており、太陽インキ製造は、SRのグローバルメーカーとして知られる。
太陽ホールディングスの子会社の太陽グリーンエナジー社が、2014年より、本社のある埼玉県比企郡嵐山町で、フロート式水上太陽光発電所を2ヶ所で稼動させている。この電力を太陽インキ製造の埼玉工場で生産するApple向け製品に振り向けることで、100%CO2ゼロの再エネ電力でまかなうことができるという。
太陽ホールディングスは、今後とも再エネの普及促進や、地球規模の環境問題に真剣に取り組むことで社会に貢献していく、と説明している。