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丸紅、仏電力・ガス大手のENGIE社との間で、「電力IoT」開発促進の覚書締結(RIEF)

2018-06-27 06:46:07

engieキャプチャ

 

 丸紅は、フランスの大手電力・ガス事業者のENGIE社との間で、電力分野でのIoT活用(電力IoT)を開発促進する覚書を締結した。両社が共同で管理・運営する再生可能エネルギーの発電資産を対象に、運転最適化や予兆検知による保守最適化を実現する電力IoTプラットフォーム「DARWIN」の導入・開発を共同で取り組んでいく。

 

 丸紅とENGIEは、それぞれの国内電力市場では最大級の独立系発電事業者(IPP事業者)の立場にある。ともに、燃料調達・発電等の川上から、電力関連サービスを提供する川下ビジネスまで、エネルギー関連事業全体のバリューチェーンを展開している。また両社は過去数十年にわたり、電力・エネルギー業界にでのグローバル・パートナーとしての関係も継続してきた。

 

 今回の覚書締結は、こうしたこれまでの連携関係を踏まえて、両国市場及び海外市場でも成長が見込まれる再生可能エネルギー事業を軸とした電力IoT分野での国際協調を進めることが狙い。グローバル市場での発電事業の効率化を進めるため、IoT技術を活用してデジタル化・脱炭素化・分散化に対応する考えだ。

 

 丸紅は、これまでも発電所の効率化、信頼性管理、および環境負荷低減のために、主に国内市場で電力IoT事業の構築・拡大に継続的に取り組んできた実績がある。100%子会社の丸紅火力が、千葉県袖ヶ浦市の「中袖クリーンパワー」で実施しているほか、海外でもタイ最大の国営電力会社であるタイ王国電力庁との間で、タイ電力が所有するマエモ石炭火力発電所で実施しているほか、再エネ分野への展開も進めていく方針。

 

 覚書を締結したENGIEは、電力・天然ガス事業等、エネルギーサービス事業全般を事業基盤としており、世界70カ国でエネルギー・ビジネスを展開している。同社が開発したデジタル・プラットフォームの「DARWIN」は、風力発電ならばタービンの回転速度、太陽光パネルの温度、エネルギ―創出時の温度、電力市場価格、お天気予想等のデータを、24時間365日、収集し、分析し続けるシステムだ。

https://www.engie.com/en/news/darwin-big-data-growth-lever-for-renewables/

 

https://www.marubeni.com/jp/news/2018/release/00021.html