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フォルクスワーゲングループ・ジャパン、「充電し放題」の定額制の電気自動車向け「充電カード」発行へ。日本市場では初。EV競争に一手(RIEF)

2018-07-05 22:32:37

VWJ2キャプチャ

 

 フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ/愛知県豊橋市)は4日から、同社の電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の利用者向けに、日本市場では初となる定額での「充電し放題」のサービスを含む「Volkswagen 充電カード」の提供を開始した。

 

 VGJの充電カードは、全国に約2万基ある日本充電サービス(東京都港区)の充電ネットワークに対応できる。EV・PHVの利用者は、同カードを用いて、急速充電器や普通充電器を利用できる。今回の料金プランでは、普通・急速充電がともに月額の会費のみで「充電し放題」となる業界初の「プレミアムプラン」を導入した。

 

 「プレミアムプラン」は、EV「e-Golf(イーゴルフ)」を対象としたプランで、会費は月額5200円。またこれ以外にも、充電利用量に応じて支払うベーシックの普通充電器専用(月額1400円)と普通・急速充電併用(同3200円)のサービスを品ぞろえする。ベーシックプランは個人、法人がともに利用できるが、プラミアムプランは個人用のみとなる。

 

VW4

 

 同時にVGJは、2017年10月に導入したEVの「e-Golf」に内装や保証、サービスを充実させた特別仕様車「e-Golf Premium」を追加発売した。この特別仕様車は、「e-Golf」をベースに内装の質感を高め、保証やアフターサービスを充実させたもので、新提供のVolkswagen充電カードの利用ユーザー拡大を目指す。

 

 新充電カードは、日本ユニシスが提供するEV・PHV向けモビリティサービスプラットフォーム「smart oasis for charging」の提供も受ける。同プラットフォームは、クラウド型のシステム機能を搭載し、充電サービスに必要となる会員管理・サービス管理・課金決済などが可能になる。これまで日産自動車などに採用されているが、欧州系自動車メーカーの採用は初めて。

 

 2018年1月よりApp Storeなど各ストアより無料で配信している充電ステーション検索アプリ「EasyEV」にも、「Volkswagen充電カード」のプラン料金が表示される会員専用の機能を追加した。

 

 Volkswagen充電カードに対応する日本充電サービスの充電ネットワークは、トヨタや日産など、国内自動車メーカー4社が2014年に設立した。現在は7社の出資となっている。設立後4年弱で、2万基を超える充電器ネットワークを全国に展開している。

 

https://www.volkswagen.co.jp/ja/afterservice/owner/chargingcard.html