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SBIホールディングス、風力発電電力を使った仮想通貨マイニングビジネス提供の北米企業に30%出資。グループのマイニング事業に貢献(RIEF)

2018-07-20 07:45:34

SBIキャプチャ

 

  SBIホールディングスの100%子会社で、デジタルアセット関連ベンチャー企業などへの投資を行うSBIクリプトインベストメントは、風力発電による電力を活用したデータセンター運営を米国で行っているLancium Technologies Corporation(本社:カナダ)へ出資した。出資比率は30%。同社は風力発電の電力を活用して仮想通貨マイニングを供給するという。

 

 SBIクリプトが出資するLancium社は、Michael MacNamara氏が共同創業者でCEOを務める。主な事業は、風力発電の余剰電力の集約、マイニングモジュールの開発、データセンターの運営など。

 

 同社がビジネス基盤とする米テキサス州では、大規模な風力発電事業が展開されている。同州では2008年にCompetitive Renewable Energy Zone(CREZ)という制度が導入されている。これは大規模な風力発電所の建設と並行して送電網整備の開発プロジェクトを推進するもので、これにより、風力発電の送電網接続の抑制率が2009年の17%から2014年には0.5%へと劇的に軽減された。

 

 その結果、風力発電事業の採算性が向上、同州での風力発電設備の出力値はおよそ21GWと全米50州の中で最も高い集積地となっている。Lancium社は、こうした風力発電所の豊富な余剰電力を買取り、同社の運営するデータセンターへ供給、独自のモジュールを運営している。

 

 同社はこのクリーンエネルギーによるモジュールを活用して、仮想通貨マイニングサービスを企業等に提供している。SBIグループもビットコインキャッシュ(BCH)を中心としたマイニング事業を推進しており、この事業をグローバルに展開していくうえで、Lancium社との連携を強化することとした。

 

 SBIグループはデジタルアセットを基盤とする生態系の構築に向けて、デジタルアセット関連ベンチャー企業への出資・提携を拡大している。今後も、引き続き高い技術力を有するデジタルアセット関連ベンチャー企業への出資・提携に注力するとともに、SBIグループ内の既存のデジタルアセット関連各社とのシナジー追求を図っていく、としている。

 

 仮想通貨のマイニングビジネスも、再エネ電力を使うことで、「グリーン事業」の一つということになるわけだ。

 

http://www.sbigroup.co.jp/news/2018/0719_11166.html