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J-REITで3件目のグリーンボンド発行。日本プロロジスリート投資法人が60億円、期間10年物を発行。主幹事は三菱UFJモルスタ証券など3社(RIEF)

2018-08-12 22:34:52

proogisuparkichikawaャプチャ

 

 物流施設等を対象とする不動産投資信託(REIT)の日本プロロジスリート投資法人は10日、総額60億円のグリーンボンドの発行条件を公表した。期間10年で、クーポン利率は年 0.660%。引き受け主幹事は三菱UFJモリガンスタンレー証券とSMBC日興証券、みずほ証券が務める。国内のREITによるグリーンボンド発行は、日本リテールファンド投資法人(JRF)、ジャパンエクセレント投資法人(JEI)に次いで3社目。

 

  (写真は、同社が運営する千葉県市川にある物流施設の一つ)

 

 日本プロロジスリート投資法人は、米物流不動産大手のプロロジス・グループの日本でのREIT法人。今回発行するグリーンボンドの調達資金は、同社が国内で保有する物流設備の「プロロジスパーク習志野 5」、「プロロジスパーク茨木」、「プロロジスパーク古河 2 」の取得資金の借換えに充当する予定。

 

 このうち、プロロジスパーク習志野 5 は CASBEE 建築評価認証で A ランクを取得しているほか、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)評価 でも最上位の5つ星を取得している。プロロジスパーク茨木は、CASBEEの最上位のSランクとBELSの5つ星を得ている。またブロロジスパーク古河 2 は、BELSの5つ星を取得しており、それぞれ優良物件といえる。

 


 債券の信用格付は日本格付研究所(JCR)からAAを取得、グリーン性の評価については、第三者機関のSustainalytics社からのセカンド・オピニオンで、国際資本市場協会(ICMA)が管理する「グリーンボンド原則(GBP)」に適合するとの評価を得ている。

 

 同投資法人は、2017年の「グローバル不動産サステナビリティ・ベンチマーク(GRESB)」調査で、「マネジメントと方針」、「ポリシーと開示」、「リスクと機会」、「モニタリングと環境管理システム(EMS)」への高い評価を受け、最高位の「5 Star」の評価を取得。3年連続でGreen Starを取得した。GRESB調査の物流不動産セクターで世界58社中2位になったほか、日本の上場不動産セクターでは1位になっている。

 

   わが国でのREITによるグリーンボンド発行は、日本リテールファンド投資法人が5月に80億円の発行をしたのが初めて。同社は1429億円の発行可能額上限を設定しており、これからも継続的に発行する計画だ。またジャパンエクセレント投資法人は、8月初めに発行上限額は619億円のうち、40億円分を発行している。

http://www.prologis-reit.co.jp/site/file/tmp-4w8Ar.pdf