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アドバンテック系の東京インフラホールディングス、太陽光発電中心のインフラファンドを東証に上場。東証インフラファンド市場で5件目の上場(RIEF)

2018-08-27 08:44:31

advantec1キャプチャ

 

 真空機器などを製造するアドバンテック系の東京インフラホールディングは、東京証券取引所のインフラファンド市場に、再生可能エネルギー事業を中心としたインフラファンドを上場した。同市場への上場はほぼ1年ぶりで、5件目。

 

 上場したのは「東京インフラ・エネルギー投資法人」。総資産額101億1600万円のうちインフラ資産額は約87億円。親会社のアドバンテックが開発した竜ケ崎(茨城)、牛久(同)、鹿沼(栃木)、矢吹(同)、釧路(北海道)の5つの太陽光発電の資産を盛り込んでいる。いずれの施設も内部収益率(IRR)は6.0%と評価されている。

 

 同上場投資法人は、アドバンテックが50.7%の過半を保有、東京インフラホールディングスが42.8%、残りは、あいおいニッセイ同和損保(5.0%)、NECネッツエスアイ(1.5%)。あいおいは東京インフラホールディングスに対してリスクアドバイザリーサポートを提供している。NECネッツは技術アドバイザリーサポートを提供している。

 

 同上場投資法人の現在の投資ポートフォリオは太陽光発電事業のみだが、当面は太陽光発電の割合を80%以上、風力発電やバイオ発電などのその他の再エネ発電事業を20%以下と設定している。将来的には、政府の政策の展開をみながら、その他の再エネ割合を修正するとしている。また海外の案件についても5%以下と限定付きながら投資対象に含めることを可能にしている。

 

 東証のインフラファンド上場市場は、2016年6月に、タカラレーベン・インフラ投資法人が第一号で上場した後、現在までに、いちごグリーンインフラ投資法人、日本再生可能エネルギーインフラ投資法人、カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人が上場している。

 

https://www.jpx.co.jp/equities/products/infrastructure/issues/index.html