日立造船、国内製造業初のグリーンボンド発行へ。発行額は約50億円。国内のゴミ焼却発電施設の建設・運営費に充当(各紙)
2018-09-01 11:18:55
各紙の報道によると、日立造船は、国内の製造業としては初めてとなるグリーンボンドを発行する。期間は3年で、発行額は約50億円。9月にも発行するという。資金使途は、国内のごみ焼却発電施設の建設費や運営費に充当する予定。
(写真は、日立造船が受注・納入した東京都内のごみ焼却発電施設)
日本経済新聞が報じた。セカンド・オピニオンはノルウェーのESG評価機関のDNV GLが付与する。引受主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券など。
日立造船は現在、ごみ焼却発電施設の建設・運営などを主力事業に据え、国内外で900件以上の受注実績を持つ。国内での主な納入先は、東京23区清掃一部事務組合中央清掃工場や大阪市環境局舞洲工場などがある。
今回のグリーンボンド発行は、資金調達手段の多様化に資すると同時に、環境ビジネスを推進する同社のブランド力向上にもつながる期待もある。
金融機関以外の民間企業によるグリーンボンド発行は2016年9月に野村総合研究所が自社のグリーンビル購入資金のために発行したのが最初。昨年末には事業会社として初めて、戸田建設が浮体式洋上風力発電所事業の資金調達に活用している。最近は、J-REITやリース会社等の発行も増えている。