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リコーリース、一時延期していたグリーンボンドの発行に踏み切る。発行額100億円。全額、太陽光発電設備のリース、割賦契約資産のリファイナンスに充当(RIEF)

2018-09-03 12:28:13

ricohキャプチャ

 

 リコーリースは、延期していたグリーンボンドの発行を実施したと発表した。発行額は当初予定通り100億円。期間5年、利率は0.190%。調達資金は全額、同社が保有する太陽光発電設備のリース資産、割賦契約対象の太陽光発電設備購入資金に充当する。

 

 (写真は、リコーリースが太陽光設備を提供する群馬県・中之条パワー社の太陽光発電設備)

 

 同社は当初、7月25日にグリーンボンドの発行を公表していた。だが、日銀が同月31日に金融政策を修正し、長期金利の変動に柔軟性を持たせたことで、長期債市場が不安定になったとして、8月3日に同ボンドを含む、200億円の社債発行をすべて延期した。http://rief-jp.org/ct4/81521

 

 今回、市場環境の改善によって、ほぼ1カ月ぶりに発行に踏み切ることになった。同社のグリーンボンド発行は、第三者評価に要する費用等を、環境省の補助金で充当される。今回は日本格付研究所(JCR)から「JCRグリーンボンド評価」を受けており、その取得費用に充てる。

 

 環境省の補助金基準では、資金使途あるいは事業件数の半分以上を国内の低炭素事業に投じればいいというのが条件。リコーの場合、この条件を超えて、全額を国内の既存の太陽光発電事業のリファイナンス資金に投じるとしている。

 

 また調達資金の管理では、全額をCP償還専用口座に振替え、CP 償還に充当する。同社の対象資産はリースまたは割賦契約に基づく資産であり、契約期間中に顧客の希望で資産売却をする場合は、当該の対象資金は同社保有の他の太陽光発電設備への再充当する、としている。



 同社は、中期経営計画(2017年度ー2019年度)での事業成長戦略の一つに「創エネ・ 省エネを軸とした新たな環境分野への挑戦」を掲げ、最終年度の 2019 年度の環境関連分野のリース・割賦事業取扱高 を500 億円とする目標を設定している。

 

http://pdf.irpocket.com/C8566/y7if/nVo7/qpGM.pdf