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国内初の燃料電池バス、京浜急行バスが、来春に都内・お台場の「船の科学館路線」に導入へ(RIEF)

2018-09-13 23:26:28

keikyuキャプチャ

 

 京急グループの京浜急行バス(東京都港区)は来年春から、東京23区内のお台場地区で、燃料電池バス「SORA」を定期運行路線に投入する、と公表した。燃料電池バスが民間の路線バスとして登場するのはわが国では初めて。

 

 登場する燃料電池バスは、トヨタ自動車製の量販型。定員79人で、燃料電池自動車「MIRAI」向けに開発した「トヨタフューエルセルシステム」を搭載している。10本のタンクに合計約600㍑の水素を貯蔵できる。

 

 燃料電池バスは、水素と空気中 の酸素の化学反応で発電した電気を動力とし、走行時にCO2や環境負荷物質を排出 しない環境性能が売り物だ。バッテリーも搭載しており、非常時には最高出力9kW、供給電力量235kWhの範囲で外部に電力供給も行えるという。

 

 環境性能面以外でもユニバーサルデザインを導入しているほか、停車時に運転手に周囲の歩行者・自転車などの動体がいる場合に、音と画像で知らせる「視 界支援カメラシステム」、車内での転倒事故の要因になる急加速を抑制する加速制御機能などを装備している。京急バスでは「環 境と人に優しいバス」とアピールしている。

 

 当面、導入する燃料電池バスは1台で、京浜急行バス大森営業所に所属する。運行路線はお台場の「船の科学館線」を予定している。ルートはJR大森駅から東京港トンネルを経由し、お台場地区(フジテレビ前、台場駅前、東京テレポート駅、船の科学館前など)を運行する。

 

 京急は来春の運行路線への投入で、性能や利便性を実証的に検証し、2台目以降の導入を検討するとしている。

http://www.keikyu-bus.co.jp/topics/2018/0906_1467.html