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トヨタ自動車とスパークス・グループ。300億円規模の再エネ投資ファンド設立。日本全国で多様な再エネ発電事業に投資。トヨタはまず100億円出資、他の投資家の参加を呼び掛ける(RIEF)

2018-09-20 07:55:16

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 トヨタ自動車と投資会社のスパークス・グループは19日、300億円規模の再生可能エネルギー発電に投資するファンド「未来再エネファンド」を立ち上げると発表した。当面、スパークスが今年11月から運用を始めるファンドに、トヨタが100億円を出資する。ファンドは日本全国を対象に、再生エネルギー発電所を投資対象とする。

 

 

  新たなファンドは、太陽光発電や風力発電のほか、バイオマス、地熱、水力など、地域の実情に応じた幅広い種類の再エネ発電プロジェクトに投資するという。投資は、すでに稼働している発電所ではなく、新たな発電所に開発の初期段階から投資する。ファンドの運用期間は、組成日から25年間を想定している。

 

 トヨタは、新ファンドへの出資を通じ、自社の目標である「環境チャレンジ2050」の達成に向けて、将来的にはトヨタの生産工場・電動車・販売店等への再エネ電力供給も進めるとしている。

 

 「チャレンジ2050」では、2050年までにエンジンだけで走る自動車の販売をほぼゼロにし、自動車製造工場からのCO2排出量をゼロにすることを目指しした長期目標を掲げている。2030年には電気自動車(EV)などの販売台数を550万台に増やす計画だ。

 

 両社は、ファンドの基本理念として、「日本各地における再生可能エネルギーの普及と利用拡大」を掲げた。トヨタは「地域経済の発展と日本のエネルギー自給率の一層の向上を牽引していく」と宣言している。

 

 トヨタはこれまでも、次世代技術の開発などの促進を目的に複数のファンドを立ち上げている。2015年には三井住友銀行やスパークスと「未来創生ファンド」を設立している。人工知能(AI)やロボットなどのスタートアップ事業への投資を進めている。

http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1630561

https://newsroom.toyota.co.jp/jp/corporate/24615896.html