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産経新聞、イーレックスと提携し、電力販売事業に乗り出す。一部ではガスも販売。新聞・電気・ガスの一括サービスで消費者にアピール(RIEF)

2018-11-03 19:37:44

sankei1キャプチャ

 

 産経新聞が電気小売り事業に進出する。同社は、新電力のイーレックス(東京都)と業務委託契約を結び、北海道・沖縄を除く全国で、低圧・家庭用電力を販売する。すでに関東・中部・東北では10月1日から手掛けており、11月1日から近畿・北陸・中国・四国・九州でも販売を開始した。新聞と電気・ガスのセット販売で消費者にアピールする。

 

 イーレックスの販売子会社イーレックス・スパーク・マーケティング(ESM)が、産経新聞販売事業協同組合(東京都千代田区)、産経新聞大阪販売(大阪府大阪市)との間で、それぞれ業務委託契約を締結した。電力の供給は、ESMが産経新聞読者を中心にして、電気・ガスサービス「産経でんき・ガス」と電気サービス「産経でんき」の販売をする。

 

 販売する電力は、関東エリアでは、従量電灯B相当、従量電灯C相当、低圧電力相当の電力を提供する。また、東京ガスの東京地区等(日立市を除く)では都市ガス(13A)も提供する。

 

 また、東北、中部エリアでは、従量電灯B相当、従量電灯C相当、低圧電力相当の電力を、近畿、中国、四国エリアでは従量電灯A相当、従量電灯B相当、低圧電力相当の電力を、北陸、九州エリアでは従量電灯B相当、従量電灯C相当、低圧電力相当の電力をそれぞれ販売する。

 

 イーレックスは、特定規模電気事業者(新電力)で、現在は電気・ガス部門で発電から販売までを全国的に手がけている。発電事業では自社の大規模バイオマス発電を展開している。発電規模・発電量は70MW(2018年現在)。今後350MW超まで拡大する見通し。

 

 自社発電のほか、余剰電力買取り、電力トレーディング事業の活用等を組み合わせ、もっとも安い電気を安定的に供給することを目指している。また、今回の産経新聞のように、販売ネットワークを保有する企業との「共創」で、営業基盤の拡大に力を入れている。すでにグループ全体で、全国1500社を超える販売パートナーを抱えている。

 

 販売パートナーの一つ、ニフティ(東京都新宿区)とは、電気とインターネット、スマートフォンの契約を@niftyにまとめると割引くサービスなどを提供している。タニタ(東京都板橋区)とは、健康をテーマに歩数に応じて付与されるポイントで電気料金の割引が受けられるサービスを提供している。

 

https://www.erex.co.jp/news/wp-content/uploads/2018/10/20181031_sankei_denki.pdf