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JR東日本とJFE連携の「Jバイオフードリサイクル」社、駅ビルやエキナカからの食品廃棄物を燃料としたバイオガス発電稼動。食品ロスの減少と再エネ電力確保で一石二鳥(RIEF)

2018-11-09 14:06:42

JFEキャプチャ

 

   JFEグループとJR東日本グループの共同設立会社Jバイオフードリサイクル(横浜市)は、駅ビルやエキナカ等から発生する食品廃棄物を再生可能燃料とするバイオガス発電システムを稼動させた。発電出力は1.8MW、年間想定発電量は一般家庭約3000世帯分に相当する約11,000MWhに達する。

 

 (写真は、稼動したバイオガス発電所)

 

 国内の食品ロスは年間632万㌧(2013年、農林水産省推計)で、その大半が焼却処分されている。特に、JR東日本グループの駅ビルやエキナカから発生する食品廃棄物は、脂分や塩分、さらに包装等の混入が多く、飼料化や肥料化がしにくいという課題があった。

 

 Jバイオフードリサイクル社はこうした課題を解決するための取り組みを行ってきた。発電プラントは8月に完成した。一日当たり80㌧の食品廃棄物を微生物を使って発酵させて、発生するメタンガスを燃料として発電する仕組みだ。発電した電力は、施設で消費するほか、固定価格買取り制度(FIT)を活用してJFEエンジニアリングの電力小売会社のアーバンエナジー社に売電する。

 

バイオガス発電施設の発電式典
バイオガス発電施設の発電式典

 

 Jバイオフードリサイクルの資本金は6000万円。出資比率は、JFEエンジニアリングが10%、その100%子会社のJFE環境(神奈川県横浜市)が56%、JR東日本が17%、その100%子会社の東日本環境アクセス(東京都台東区)が17%となっている。

 

 JFEエンジニアリングは、自治体発注の生ごみバイオガス発電施設をはじめ、150カ所以上の廃棄物処理施設の建設を行ってきた。今回の事業では、同社が施設の設計・建設を行い、JFE環境が食品製造業等から発生する食品廃棄物を収集・運搬を担当する。JR東日本(東京都渋谷区)はバイオガス化による食品リサイクル事業に参入する。

 

http://www.jfe-eng.co.jp/news/2018/20181107093539.html