日本最大級の太陽光発電所、瀬戸内塩田跡地に、ついに完成。発電容量約235MW、8万世帯の電力をまかなう。自然との共生ハビタットも整備(RIEF)
2018-11-09 21:06:17
岡山県瀬戸内市の塩田跡地で建設が進められていた日本国内最大級の約 235MW の大規模太陽光発電所(メガソーラー)が完成し、9日、竣工式が開かれた。発電所の名称は「瀬戸内 Kirei 太 陽光発電所」。同市所有の塩田跡地約260haに約90万枚のパネルを敷き詰めた。発電量は約8万世帯分に達する。
発電所は、同市の錦海塩田跡地に整備された。事業主体の「瀬戸内 Kirei 未来創り合同会社」が運営も担当する。総事業費は約1100億円。合同会社の出資に加えて、地元を含む27の金融機関がプロジェクトファイナンスのシンジケート団を組成して融資した。http://rief-jp.org/ct4/77599
事業は2014年秋に着工し、計画より半年早く、丸4年で仕上がった。同発電所の稼働によって、瀬戸内市の CO2 総排出量の約半分に相当する年間19万2000㌧の削減効果が見込めるという。発電した電力は全量、中国電力に販売する。http://rief-jp.org/ct8/4270
すでに今年2月から試験操業し、10月には商業運転に移行していた。事業主体の「Kirei合同会社」は、GE エナジー・フィナンシャルサービスや東洋エンジニアリング、くにうみアセットマネジメント、中電工が出資している。
風光明媚な瀬戸内で、環境への配慮として塩性湿地帯のうち約16haに自然保護エリア「ハビタット」を整備した。
ハビタットには、希少生物の保護を目的に、ヨシ原の水辺環境を残しながら既存の樹林やクリークを活用して野鳥の食餌環境の向上を図ったり、水深に変化をつけて複雑に入り組ませたクリーク等を造成した。その結果、陸域、海域両面での生物の生息環境が生まれ、自然と太陽光発電の共生環境が広がっている。