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ニッセイアセットマネジメント、年金積立金管理運用 独立行政法人(GPIF)からESG情報開示の調査研究業務を受託。投資先のESG情報開示の比較可能性を目指す(RIEF)

2018-11-26 09:12:35

NAM1キャプチャ

 

 ニッセイアセットマネジメント(NAM)は、年金積立金管理運用 独立行政法人(GPIF)から「ESGに関する情報開示についての調査研究業務」を受託した。GPIFは、昨年来、国内株式でのESG 指数を選定する等、 ESG投資に取り組んでおり、さらにその取り組みを推進するためにESG情報開示の在り方について調査するという。

 NAMは日本生命の子会社で、運用資産総額は1100億円強。2006年に PRI(国連責任投資原則)に署名したほか、2008 年には国内株式に対する同社独自のESGレーティング付与を実施するなど、ESG運用に取り組んできた。GPIFは同社のこうした経験を踏まえて委託した。

 ESG情報については、各資産運用会社がそれぞれの手法で取り組んでいる。だが、わが国では明確な開示のルールがなく、「ESG投資」の言葉は飛び交うものの、開示情報の比較可能性が十分ではないという課題が浮上している。

 NAMでは、「企業や投資家にとっての利便性や重要性も踏まえつつ、世界の主要なESG情報開示等の整理・考察を行う」としている。

 GPIFは運用資産総額165兆円を抱え、ユニバーサル・オーナーを宣言している。ESG投資では昨年夏に日本株のESG指数投資を開始、今年9月には、ESG株運用の第二弾として2件の「炭素効率化(カーボン・エフィシェント)指数」を採用している。GPIFはこうしたESG運用を拡大するうえで、投資対象企業のESG情報開示の標準化が必要と判断しているとみられる。http://rief-jp.org/ct4/82993

https://www.nam.co.jp/news/ipdf/181120_press.pdf