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SUBARU、群馬・大泉工場の遊水地利用の太陽光発電設備を設置へ。全量、工場の自家発電に充当。日本ファシリティ・ソリューションが設置・運営を担当(RIEF)

2018-12-11 14:18:33

subaruキャプチャ

 

  自動車のSUBARUは、群馬県大泉町にある群馬製作所内の遊水池に、自家消費型としては国内最大級となる太陽光発電設備を導入する。このほど、同設備を設置・運営する日本ファシリティ・ソリューション(東京都品川区)と基本合意を締結した。2019年度内の完成・稼働開始を予定している。

 

 工場内の遊水地は、降水時などに工場内の水量を調整するために設けられている。合計5万2000㎡の広さに太陽光パネルを敷き詰める。発電設備の出力は5MW、年間発電量は5000MWhを想定している。設置後も遊水池の機能は維持する。

 

 発電した電力は売電せず、全て工場で利用する計画だ。この結果、同工場のCO2年間総排出量の約2%に相当する約2370㌧を削減できるという。設備利用率を計算すると約11.4%となる土日などの休業日に発生する余剰電力の売電や蓄電は行わないとしている。

 

subaru2キャプチャ

 

 発電設備は、日本ファシリティ・ソリューションが、設備の設置から運営までをエネルギーサービスとして提供する。同社は、一定のCO2削減効果を保証するESCO型のサービス形態を提案し、SUBARUと基本合意書を締結している。

 

 設備面のEPC(設計・調達・施工)サービスは東電エナジーパートナーが担当する。太陽光パネルおよびパワーコンディショナー(PCS)のメーカーは公表していない。

 

 同社は、2017年に改訂した「SUBARU環境方針」に基づき、SUBARUグループが工場やオフィスなどから直接排出するCO2を、2030年度に2016年度比で30%の削減(総量ベース)する目標を掲げている。今回の太陽光発電設備の導入は、2018年4月の「とちぎふるさと電気」の導入に続く取り組みの一環と位置付けている。

 

 今回の太陽光発電設備導入は、2018年4月に開始した、水力発電所によるCO2フリー電気「とちぎふるさと電気」の導入に続く取り組みの一環と位置付けている。

https://www.subaru.co.jp/press/news/2018_11_27_6557/