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トヨタファイナンス、延期していたグリーンボンド発行へ。発行額は600億円に増額。ハイブリッド車や燃料電池車等の販売資金のリファイナンスに充当(RIEF)

2019-04-05 22:06:01

toyoota1キャプチャ

 

 トヨタファイナンスは、発行を延期していたグリーンボンドの発行を決めた。発行額は当初想定した額より大幅に上積みし、600億円とする。期間5年で、クーポンレートは0.08%。資金使途は、トヨタ販売店が扱うハイブリッド車や燃料電池車(FCV)などの低公害車向けのクレジット/リース資金のリファイナンスや販売店向け融資等に充当する。

 

 トヨタファイナンスは昨年12月にいったんグリーンボンド発行を公表した。しかし、年明け以降、長期金利の低下によって、市場が低迷、十分な投資家が集まらないとの懸念から、発行を見合わせていた。同社だけでなく、グローバル市場でもグリーンボンドの発行が低迷した時期となった。

 

 その後、債券市場の環境が改善したことから、3カ月遅れで発行に踏み切ることになった。当初の発行予定額は100億~200億円の予定だったが、今回、600億円に引き上げた。

 

プリウスも対象
プリウスも対象

 

 主幹事は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、大和証券、みずほ証券、野村證券、東海東京証券の各社。債券の信用格付はムーディーズがAa3、S&PがAA-、格付投資情報センター(R&I)がAA+をそれぞれ付与。グリーン性についてはR&Iがグリーンボンド格付で最高評価のGA1を付与した。

 

 資金使途先となるクレジット/リースの対象車種は、HV(ハイブリッド車)、 PHV(プラグインハイブリッド車)、 FCV(燃料電池自動車)の3車種。これらの車種を2017 年 2 月~2019 年 1 月末の期間に販売したファイナンス資金のリファイナンスに充当する。

 

 同社は、グリーンボンドの発行を通じて資金調達手段の多様化を進めるとともに、トヨタの環境取り組み長期ビジョンの「トヨタ環境チャレンジ2050」が、車1 台当たりの平均 CO2排出量を「2050 年までに 2010 年比で 90%削減」にする、との目標を掲げており、その達成に貢献したいとしている。

 

https://www.toyota-finance.co.jp/newsrelease/entry/20190405.html

https://www.r-i.co.jp/news_release_gba/2019/04/news_release_gba_20190405_jpn.pdf