一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

　総合型J-REIT（不動産投資信託）のユナイテッド・アーバン投資法人（UUR）は、個人投資家を対象としたグリーンボンド100億円を、5月の連休明けに発行する。J-REITのグリーンボンド発行は昨年来、活発だが、個人向けのボンドは今回が初めてとなる。

　ボンドの愛称は「グリーンゆうゆう債」。UURはこれまでも、2010年12月に、J-REITとして初めて、個人投資家向けの投資法人債を発行するなど、個人投資家を意識した資金調達を実施している。

　リテールグリーンボンドの資金使途は、UURがREITに組み込むために調達したグリーン不動産の調達資金のリファイナンスおよび、今後のグリーンビルディング取得費用等に充当する。投資対象グリーンビルディングは、ホテル、マンション、ショッピングセンターなど9物件（以下の表）。

　個人の投資家でも投資し易いように、今回の債券は100万円単位で販売する。主幹事はSMBC日興証券で、投資法人債の管理業務は三菱UFJ銀行がそれぞれ担当する。グリーン性の評価は、日本格付研究所（JCR）から最上位の予備格付を得ている。

　UURは昨年9月、三井住友信託銀行から合同運用指定金銭信託を利用した「グリーン・トラスト」の融資第一号案件として、100億円を調達し、グリーンビルディングの新規取得・リファイナンス資金に充当している。グリーントラストの組成も国内で初めてだった。

　UURの運用資産規模は、2018年11月30日現在、で取得価格ベースで6139億円。物件数で119件。J-REITとして上位にランクされている。

http://www.united-reit.co.jp/file/news-39d8fa080ed92124d0e1208b162da4feb0283c59.pdf