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丸紅、中国のジンコソーラー等との共同事業、中東UAEのアブダビでの「ギガソーラー」事業、完成。商業運転に移行。三菱UFJなど8行が融資(RIEF)

2019-07-01 21:43:44

砂漠を覆いつくす「ギガソーラー」、パネル数300万枚

 

  丸紅は、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで建設を進めていたスワイハン太陽光発電プロジェクトが商業運転に入った、と発表した。発電出力は1177MW(1.177GW)と世界最大級。東京ドーム166個分に相当する。 2017年の受注時に世界最安値の1kWh当たり2.3㌣(約2.6円)だったことで話題を集めた。

 

 同プロジェクトは、丸紅と、中国のジンコソーラー、現地のAbu Dhabi Power Corporationの3社が共同で出資するSweihan PV Power Company 社が事業主体。出資比率はADPCが60%、丸紅とジンコ―は各20%。発電した電力は、 Emirates Water and Electricity Company(エミレーツ水電力公社、EWEC)に 25 年契約で売電する。https://rief-jp.org/ct6/70202?ctid=66

 

 プロジェクトファイナンス資金の8億7000万㌦を供給するシンジケート団には、日本勢の三菱UFJ銀行、農林中金、三菱UFJ信託銀行、三井住友銀行、フランスのクレディアグリコル、BNPパリバ、ナティキス(Natixis)、現地UAEの Dubai International Finance Centreの8行が参加した。

 

 発電所の建設場所は、アブダビ東部のSweihanに広がる砂漠地帯。広さ7.8㎢の土地を現地政府から借り受け、300万枚のジンコ―社製の太陽光パネルを敷き詰めた。

 

  中東ではアラブ首長国連邦に加え、多くの国々が化石燃料依存からの脱却と、電力の安定供給のために再生可 能エネルギー発電プラントの建設を各地で進めている。

 

 丸紅は、グローバルに石炭火力発電事業を手掛けてきたが、2018年9月に新規の石炭火力発電事業から原則撤退し、再生可能エネルギー発電への取り組み拡大を宣言している。同社では「引き続き中東地域での電力の安定供給に貢献す るべく、ガス火力発電・造水事業に加え、再エネ発電事業の拡大を図っていく」と述べている。https://rief-jp.org/ct4/82807

https://www.marubeni.com/jp/news/2019/release/20190701J.pdf