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Nestléが、スナック菓子のプラスチックフィルム包装を紙製に切り替え。まず欧州で人気の「YES!」バーの包装に採用。プラ・ストロー追放から、プラ包装全体を廃止へ一歩(RIEF)

2019-07-10 15:25:23

 

  Nestléは、リサイクル可能な紙製パッケージに入ったスナック菓子の販売に踏み切った。スナック菓子の包みはこれまで、プラスチックのフィルムやラミネート状のものだったが、欧州で人気の「YES!」バーの包装を、高速度のラッピング技術を開発した紙包装に切り替えた。飲食品業界の脱プラスチック競争は、ストローから他用途に広がり始めた。

 

 Nestlé’はこの紙製包装を2025年までにすべての同社製品に使う方針としている。第一弾となった「YES!」はナッツ味と、フルーツ味があり、その両方のパッケージを紙製に代える。使用する紙も「Forest Stewardship Council (FSC)」と「Program for the Endorsement of Forest Certification」の認証付き。

 

捨ててもリサイクル可能
捨ててもリサイクル可能

 

 同社の戦略ビジネスユニットの責任者のPatrice Bula氏は「消費者は、スナック菓子を選ぶ時、より自然でサステナブルな商品を探すようになっている。そこで、われわれの『YES!』は、健康にいい要素を含み、自然の多様性にも配慮していることに加え、リサイクルが簡単で、プラスチック廃棄物を出さない包装に切り替えた」と説明している。

 

 脱プラスチック包装の「YES!」バーは現在、欧州中心で販売されている。オーストリア、ベルギー、チェコ、フランス、ドイツ、英国、アイルランド、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、ポルトガル、スロバキア、スペインの各国。今後、それ以外の国でも販売するとしている。日本でも売れるかも。

 

高速処理にも耐えられる紙製パッケージ
高速処理にも耐えられる紙製パッケージ

 

 スナック菓子は大量に加工されるので、その包装には、軽くて破れにくい素材でかつ、高スピードでの処理が求められる。これまでプラスチックフィルムやラミネート以外には、そうした高速処理に対応できる素材があまりなかったという。今回、ネスルのR&Dチームが、高速でのラッピングが可能な紙素材を開発した。

 

 同社は2,025年までにすべての製品について、リサイクル可能または再使用できる素材に切り替える目標を宣言している。今回の紙包装の「YES!」開発はその一歩となる。

 

https://www.nestle.com/media/news/yes-snack-bars-recyclable-paper-wrapper