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丸紅、再エネ電力売買でブロックチェーン技術を活用した「オークションプラットフォーム」事業に進出。リトアニアのスタートアップ企業に資金支援（RIEF）
2019-07-10 16:10:06
丸紅は再生可能エネルギー電力への需要が高まって入ることを受けて、ブロックチェーン技術を活用した再エネ電力売買の「オークションプラットフォーム」事業に参入する。リトアニアのスタートアップ企業のWePowerに普通株転換権付き融資を提供した。
丸紅の資金支援額は公表されていない。再エネ電力のマッチングでは、再エネ電力を求める企業と、再エネ発電事業者をつなぐことになるが、現状では契約締結までに長い時間と、法的事項を整理するための弁護士費用等がかさむことがネックになっている。WePowerは、独自のエネルギー・トークンを発行し、発電事業者と需要家の間の売買の流動性を確保するプラットフォームを開発している。
同プラットフォームは、ブロックチェーン技術を活用したオークション方式を取り入れることで、需要側の企業と供給側の電力事業者とのマッチングを短期間で実現できるという。
また企業側は必要とする電力消費量の多寡に関わらず、再エネ電力を調達できるほか、将来的な需要変動時に、購入した余剰分を売却するなどの柔軟な売買が可能になる。発電事業者は、現行の固定価格買取制度（FIT）などの再エネ発電奨励策に代わって、安定した価格で再エネ電力を売買する場ができることになる。
丸紅によると、WePower社は現在、オーストラリアでの事業化に力を注いでいるが、今後は日本を含む他地域での事業展開も検討していることから、丸紅が各国で培ってきた発電事業や電力小売事業等に関するネットワークを活用して、同社のビジネスモデルの世界展開を後押しする、としている。
Research Institute for Environmental Finance