HOME9.中国&アジア |ノルウェーのエネルギー大手エクイノール、韓国ウルサン沖で、浮体式洋上風力発電プロジェクト推進へ。韓国石油公社らとコンソーシアム結成。発電規模は200MW。浮体式で世界最大に(RIEF) |

ノルウェーのエネルギー大手エクイノール、韓国ウルサン沖で、浮体式洋上風力発電プロジェクト推進へ。韓国石油公社らとコンソーシアム結成。発電規模は200MW。浮体式で世界最大に(RIEF)

2019-07-16 18:48:30

Equinor1キャプチャ

 

 ノルウェーのエネルギー大手のEquinor(エクイノール)は、韓国石油公社(KNOC)等と連携、韓国東南の日本海に面したウルサン市沖で、発電容量200MWの浮体式洋上風力発電事業プロジェクトを目指すコンソーシアムを結成した。実現すると、浮体式洋上風力としては世界最大規模となる。2024年の発電開始を目指す。

 

 (写真は、エクイノールが現在、スコットランド沖で操業している浮体式洋上風力発電事業)

 

 equinor3キャプチャ

 

 エクイノールとKNOCは2月に浮体式洋上風力発電開発の覚書を結んでいる。今回、コンソーシアムを結成したのは、両社と、韓国の発電会社、韓国東西発電(EWP)の3社。計画する洋上風力発電プロジェクトは、ウルサン沖で現在、KNOCが天然ガス採掘をしているドンヘ油田の近辺。これからフィージビリティスタディを実施する。順調にいくと、2022年に設備の建設に着手し、発電開始は2024年と見込んでいる。

 

 プロジェクトは「ドンヘ浮体式洋上風力発電事業(仮称)」と呼ばれる。計画ではガス採掘のためのドンヘ1プラットフォームも洋上風力事業のサブステーションとして活用することも検討しているという。

 

 equinor2キャプチャ

 

 エクイノールは現在、英国のスコットランド沖で、Hywindプロジェクトを運営している。世界で最初のフルスケールの浮体式洋上風力発電事業として、30MWの発電容量を持ち、2017年から稼動している。こうした実績を踏まえて韓国での事業展開を進めている。「ドンヘ」の発電量はスコットランドの倍以上になる。

 

 エクイノールの New Energy Solutions 担当シニア副社長のStephen Bull氏は「アジアで最初の浮体式洋上風力発電ファームを実現するパートナーを得たことを歓迎する。実現すると、世界最大の浮体式洋上風力発電所になるだろう」と期待を示している。

 

 韓国は再エネ発電を2030年には国内全体の電力生産の20%に引き上げる計画を立てている。目標実現のためには、30年までに49GWの再エネ電力の追加が必要で、そのうち、太陽光発電で31GW、陸上・洋上の風力発電を合わせて16GWの発電量の上積みを目指している。

 

https://www.equinor.com/en/news/2019-07-11-floating-offshore-wind-project-in-south-korea.html