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ネクストエナジー・アンド・リソース、電気自動車用蓄電池で世界最大手の中国・CATLと業務提携。家庭・企業の自家発電市場への本格展開目指す(RIEF)

2019-07-26 18:36:31

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 独立系の自然エネルギー関連事業展開のネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ヶ根市)は、世界最大手の電池メーカーである中国のContemporary Amperex Technology Co., Limited(CATL)と蓄電池の開発・販売で業務提携を結んだと公表した。固定価格買取制度(FIT)以降をにらんだ自家消費型再エネ発電市場への対応を目指した戦略といえる。

 

 これまで、太陽光発電を中心とする再エネ発電事業は、2012年より、FITによる固定価格での買取りをビジネス展開の軸にすえてきた。しかし、経産省が、FIT縮小方針を明確に打ち出していることや、太陽光発電自体の価格競争力も高まってきたことなどから、同社では、FIT制度以外のビジネスモデルに基づいた再エネ普及事業の展開を目指している。

 

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   その事業が「第三者所有(TPO)モデル」と呼ばれる方式だ。初期費用なしで、TPO事業者が需要家の屋根上に太陽光発電設備を設置し、その発電電力を需要家に供給する。このビジネスモデルの軸に蓄電池を組み込み、太陽光発電と蓄電池を標準搭載する。同社では蓄電池分野でグローバルな競争力を持つCATLと業務提携を結ぶことで、蓄電池の安定的な供給を確保、TPOモデル事業での競争力を高めることを目指す。

 

 CATLは、電気自動車向けの蓄電池販売では現在、世界トップの市場シェアを誇る。さらに、今後の戦略として、自動車向けだけではなく、定置型向けの蓄電池市場にも力を入れている。このうち、日本市場については「重要な戦略的市場」と位置づけているという。

 

 ネクストエナジー社は、2003年の設立以来、大規模太陽光発電設備の建設から住宅用太陽光発電設備の販売、オフグリッド事業や、使用済み太陽電池モジュールのリユース事業などを展開している。

https://www.nextenergy.jp/information/190725/