HOME10.電力・エネルギー |大和ハウス工業、「卒FIT」の買取り価格、蓄電池付きで22円/kWh。1年限定だが最高価格を提示。自社の「RE100」電力にも活用(RIEF) |

大和ハウス工業、「卒FIT」の買取り価格、蓄電池付きで22円/kWh。1年限定だが最高価格を提示。自社の「RE100」電力にも活用(RIEF)

2019-08-20 18:25:25

daiwahauseキャプチャ

 

 大和ハウス工業は、家庭用太陽光発電設備の固定価格買取り制度(FIT)が終了することに伴う「卒FIT」電力の買取り価格を、最大1kWh当たり22円とするサービスを11月から開始する。買取り価格は当初の1年間限定だが、電力各社等の買取り価格では、過去最高値だ。買い取った電力は、企業・個人等に販売するほか、同社は、事業で使う電力を再エネ電力で賄う企業連合「RE100」に加盟していることから、自社の電力としても活用するとしている。

 

 大和ハウスの「卒FIT」電力購入・売却サービスは「ダイワハウスでんき」として、全国で展開する。対象住宅は、同社の戸建て住宅オーナーだけでなく、他社の住宅オーナーも含む。このうち、22円/kWhの買取り価格を提示するのは、同社の戸建て住宅オーナーのうち、家庭用リチウムイオン蓄電システムを新規に併用する場合に適用する。

 

 蓄電設備を導入することで、電力の自家消費を促すほか、停電時等の非常用電源にも活用できる。通常の同社戸建て住宅オーナー向けの買取り価格は、11.5円/kWh。蓄電設備を購入したオーナーも、2年目からは、11.5円となる。他社住宅オーナーの場合は、全国一律で10円とする。

 

 daiwa1キャプチャ

 

 同社は買い取った「卒FIT」電力について、自社のRE100」に充当するほか、「RE100」を宣言している他社や、環境意識の高い個人の住宅オーナー等にも販売するとしている。

 

  「卒FIT」電力については、電力会社のほか、住宅メーカー、電気機器メーカー等が買取り競争を展開している。これまでのところ、パナソニックが、NTTスマイルエナジーとの連携で、蓄電池やエコキュート等の導入を条件として、最大16円/kWhを提案したのが最高値とみられていた。

 

 このほか、シャープが、丸紅ソーラートレーディングと共同で蓄電設備導入で14円台(北海道)、積水化学工業も同様に12円台を提示している。先行する形で買取り価格を提示した電力各社の場合、概ね、7~9円となっている。

 

https://www.daiwahouse.com/about/release/house/20190820103925.html