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すかいらーくホールディングス、12月から傘下の外食チェーン全店で、持ち帰り用レジ袋をバイオマスプラスチックに切り替え。「脱プラ戦略第二弾」(RIEF)

2019-11-29 11:44:01

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 すかいらーくホールディングス(東京・武蔵野市)は、12月から、傘下の外食店舗での持ち帰り用レジ袋を、現行の石油由来のものから、バイオマスプラスチック製に切り替える。同社はすでに使い捨てプラスチックストローを全店で廃止しており、今回のレジ袋の変更は、「脱プラスチック」化の第二段階となる。

 

 持ち帰り用レジ袋のバイオマスプラスチック化の対象は、同グループの全店舗で、ガスト、ジョナサン、バーミヤ ン、夢庵等となる。同社は、2018年12月から、使い捨てプラスチックストローの使用廃止を進め、今年7月末で全店舗に行き渡らせた。

 

 今回導入するバイオマスプラスチックは、植物由来のサトウキビ絞りカスを原料としているという。レジ袋を石油由来からバイオマスプラスチ ック 100%に変更することで、CO2 排出量は年間約 180㌧、現行より約 60%削減できるとしている。

 

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 さらに2020年2月には、持ち帰り用と宅配用のカトラリー(スプーンやフォーク)を バイオマスプラスチックに切り替えるほか、同年半ばにはテイクアウト・宅配用の弁当容器も、環境に優しい素材に切り替える。

 

 2020年7月から導入されるレジ袋有料義務化では、バイオマスプラスチック配合率が一定以上(当初は25%以上)の場合は、有料化の対象から除外される。

 

 グループ店舗のうちガストでは、9月5日から、約40店舗でLIMEX(ライメックス)を使用したメニューブックを試験導入している。LIMEXは、炭酸カルシウムなど無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合材料。紙・プラスチックの代替品で、従来のものに比べて水の消費を削減できる。今後、顧客の評価などを踏まえて、他の店舗にも拡大するかどうかを検討するとしている。

 

 同社は「事業を通じた SDGs(持続可能な開発目標)への貢献を重要課題と位置づけ、 サステナビリティと社会価値増大を実現するため、さまざまな取り組みを行ってきた。今後も安全・ 安心な食の提供を通じて地域社会に貢献するとともに、地球環境保全にも積極的に取り組む」と宣言している。

 

https://www.skylark.co.jp/company/news/press_release/pk637h000002bi4a-att/1127.pdf