HOME10.電力・エネルギー |再エネ事業のプロスペクト、ロシア・ハバロフスクで木質ペレット製造工場、来年2月に完成。日本のバイオマス発電事業向けに輸出(RIEF) |

再エネ事業のプロスペクト、ロシア・ハバロフスクで木質ペレット製造工場、来年2月に完成。日本のバイオマス発電事業向けに輸出(RIEF)

2019-12-15 21:22:56

prospect4キャプチャ

 

 不動産・再生可能エネルギー事業を展開するプロスペクト(東京)は、ロシアの極東地区で開発を進めている木質ペレット工場が2020年2月に竣工するとの見通しを公表した。同事業はロシアの豊富な森林資源を活用して木質ペレットを製造、日本のバイオマス発電所向けに輸出することを目指す。

 

 (写真は、木質ペレットの貯蔵サイロ)

 

 事業はプロスペクトがロシアのRFP(Russia Forest Products)とジョイントベンチャーパートナー関係を結び、事業化を進めている。工場はハバロフスク地方のアムールスクに2018 年5月から、RFPの工場に隣接して木質ペレット製造工場を建設中。建設資金は約25億円。

 

 同工場のメリットは、RFPから木質ペレットの原材料である高品質の製材残渣(おがくず)を長期的かつ低コストで入手できるほか、製造した木質ペレットは、鉄道で不凍港のウラジオストックから日本へ輸出する計画。

 

製造工場
建設中のボイラー工場

 

 第1段階での木質ペレットの生産量は年間 9万㌧で、生産が軌道に乗った後は13万5000㌧まで拡大する計画。さらに、日本国内でFITを利用したバイオマス発電事業の拡大を踏まえて、第2工場も建設。年間 50万㌧の生産体制を確立するよていという。

 

 木質ペレットの購入者とのオフテイク契約は、年間エスカレーションを含む固定価格の長期テイク・オ ア・ペイ契約(10 年以上)を予定しているとしている。その結果、安定的なキャッシュフローが長期間可能になる。

 

建設中の工場
ハンマーミルの工場

 

 RFPとの合弁会社の出資比率は、日本国内に設立したプロスペクトバイオマスがプロスペクト51%、RFPグループ49%、ロシアで設立したRFPウッドパレッツ社がプロスペクト49%、RFPグループ51%となっている。

 

 工場の完成は当初、2019 年秋を予定していたが、天候不順等の影響で来年2月に持ち越した。

https://www.prospectjapan.co.jp/ir/pdf/prbio191213.pdf