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水を注ぐだけで水素が発生する「ポータブル水素燃料電池」、フランス企業が日本市場で販売へ。自然災害増大で停電多発の日本での需要拡大を期待(RIEF)

2019-12-16 15:50:38

francene1キャプチャ

 

  水素燃料電池開発のフランスのプラグマ・インダストリー社は、ポータブル水素燃料電池の販売を日本市場で展開する。自然災害の多発で停電等が頻繁に発生する状況から、非常用電源需要が急増しているとの判断。日本法人は日本国内に加えて、アジア市場の開拓も目指すとしている。

 

 プラグマ社は2004年設立のポータブル水素燃料電池の リーディングカンパニーとして知られる。今年8月にフランスで開いたG7サミット(先進七カ国首脳会議)でも世界初の商用水素燃料電池アシスト自転車を 200 台納入、各国から高い評価を得た。

 

重量は3kg弱の手軽さ
重量は3kg弱の手軽さ

 

 ポータブル水素燃料電池では、これまでもフランス空軍に納入する等の実績を誇る。日本市場では、地域毎の市場ニーズを踏まえ、 環境にやさしいクリーンな水素エネルギーを「パーソナル電力インフラ」として活用する「H project」(エイチ プロジェクト)を展開する。

 

 同「H project」の第一弾として、地震・台風・豪雨等の災害による停電時に自宅等で電力を確保できるポータブル水素燃料電池「Pragma H-01」を発売する。同社の電池は、専用の粉末パックに水を加えるだけで水素が発生する手軽さが売り物。

 

片手で持ち運び
片手で持ち運び
停電してもダイジョウブ
停電してもダイジョウブ

 

 粉末パックを備蓄しておけば、大規模な水素貯蔵タンク等は不要で、安全性も高い。小型でクリーンな発電のため住宅・役所・避難施設等の屋内でも利用可能だ。「Pragma H-01」は定常出力12V 40W最大出力60W)、発電時間1時間/セット。出力端子 はUSB(5V,2A)、シガーソケット(12V,3A)がそれぞれ2本ついている。

 

 水素を生み出す粉末パックは一袋45g。重量は本体、リアクターを含めて3kg弱なので女性でも手軽に持ち運べる。2020年1月から販売する。

 https://www.atpress.ne.jp/releases/200755/att_200755_1.pdf