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東京証券取引所、上場企業のESG情報を取引所のウェブサイトでの開示情報として追加提供。企業が任意に情報を提出。機関投資家等のESG判断に資する目的(RIEF)

2019-12-27 21:00:00

JPX1キャプチャ

 

 東京証券取引所は、上場企業のESG情報を、グループ・ウェブサイト上で開示サービスとして提供し始めた。投資家が、中長期的な視点で企業価値を評価する際、事業活動の持続可能性(サステナビリティ)の評価の重要性が増していることを考慮した。開示されるESG関連情報は企業が任意に提出する。12月25日時点で約100社の企業がCSR報告書等を開示しているという。

 

 東証ではHP上で「東証上場会社情報サービス」として、上場企業の決算情報、コーポレートアクション等の適時開示情報、定款、株主総会招集通知及びコーポレート・ガバナンスに関する報告書等の情報を一括して閲覧できるようにしている。

 

 今回、こうした開示情報に、企業の「ESGの要素を含む任意の開示資料」を新たに加えることとした。同サービスの中の、個社別の「上場会社詳細(基本情報)」ページにある「その他」欄に掲載される。

 

 世界の主要な証券取引所では、グリーンボンドやサステナビリティボンド等のグリーンファイナンス商品の上場区分を設けたり、ロンドン証券取引所のように、グリーンビジネスからの収入が多い企業に取引所独自の「グリーンエコノミー・マーク」を付与するなどの形で、機関投資家にESG評価がわかり易くする試みを広げている。https://rief-jp.org/ct6/94928

 

 掲載されるESG情報は、開示会社が作成するESG関連の報告書のすべてを網羅するものではなく、企業が自発的に選んだ情報が中心になる。また英語の「Company Announcements Service」にも、「ESG情報に関する報告書(英語)」として掲載される。

 

https://www.jpx.co.jp/corporate/news/news-releases/0060/20191225-01.html