国際決済銀行(BIS)とフランス中央銀行は、気候変動が引き金となる新たなグローバル金融危機を「グリーン・スワン」と名付けた。「あり得ないと考えられていたことが突然発生すると影響は強さを増す」というブラック・スワン理論になぞらえた。ブラック・スワンに対しては中央銀行等が公的資金を投入して封じ込める道が残されているが、グリーン・スワンの場合、そうした中央銀行の機能が効かない恐れがあると警告している。
BISとフランス中央銀行が共同作業でまとめた「気候変動時代の中央銀行と金融安定について(Central banking and financial stability in the age of climate change)」と題した115ページのレポートでの指摘だ。執筆者はフランス銀……
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