英国政府は、年金基金にTCFD提言に沿った気候関連情報の開示を罰則付きで求める年金法改正案の制定を目指すことを明らかにした。民間の企業年金基金等に対して、TCFDに基づく気候関連情報の開示を義務付ける法律の制定は世界でも初めてとなる。

 

　改正法は、上院議員のBaroness Stedman-Scott氏と、政府の民間企業年金の規制機関であるDepartment for Work and Pensions (DWP)が提案している「UK Pension Schemes Bill 2019/2020」だ。法案の内容は、政府の年金大臣に対して、年金基金がTCFDに基づいて気候リスクを制御し、情報開示をするための要件を強化する権限を付与する内容だ。

 

　法案は現在、上院で……

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