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丸紅と中部電力、トラック・バス等の大型車両電動化のワンストップサービス提供の新会社設立。電動車の選定から充電設備の整備まで。2021年度に営業開始へ(RIEF)

2020-02-21 13:19:30

EVキャプチャ

 

 丸紅と中部電力は、トラックやバス等の大型車両向けの電動化(EV化)を推進する新会社「合同会社フリートEVイニシアティブ(FEVI)」を共同で設立した。大型EVの選定から充電インフラ設備の整備等を、一括して提供することを目指す。中部電力の電力インフラの運用ノウハウと、丸紅が手掛ける急速充電器等を組み合わせ、2021年度の事業開始を想定している。

 

 (写真は、ダイムラーの電動大型車。大型車の電動化市場も国際競争が加速している)

 

 新会社のFEVIは資本金1.95億円で、両社が50%ずつ出資する。「電動トラック・バスのワンストップサービス」の展開を事業目的とする。地球規模の課題である温暖化対応や、省エネの観点から、ハイブリ ッド車(HV)、EV、燃料電池車(FHV)などの開発実用化が進んでいるが、事業規模の大きいト ラック・バスなどの電動化に際して、事業に応じた最適な電動車の選択やインフラ整備を一括して提供することを目指す。

 

 フリート(物流・運輸事業者が保有する車両)の電動化には、個々の電動自動車の選定だけでなく、充電設備や補修設備の整備、事業の省エネ化等も事業として必要になる。こうした事業全体での電動化を、事業主体の特色に合わせて設計、提供することが狙いだ。

 

 中部電力は電力会社として、工事・保守技術や電力インフラの整備・運用ノウハウを抱えており、これに丸紅が販売を手掛けている急速充電器の技術・知見等を加味して、システムとしての実証化を図っていく。新会社設立後、ほぼ1年間の実証実験を踏まえて、 2021 年度を目途に実際のフリート事業向けのワンストップサービスを市場化する考えという。

 

 両社は、「新会社による物流・運輸事業者等の車両電動化を通じて、CO2削減に貢献するとともに、電動車両の蓄電機能を活用した BCP対策や再エネのさらなる活用でも提案を進め、持続可能な社会の実現に貢献していく」とコメントしている。

 

https://www.marubeni.com/jp/news/2020/release/202002202J.pdf