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東京都、家庭の「卒FIT電力」を、小売電力事業者を通じて割り増し価格で買い上げ、都有施設の再エネ100%化を推進へ。「ゼロエミッション東京」に向けた対応(RIEF)

2020-05-20 16:35:14

tocho1キャプチャ

 

 東京都は都有施設の使用電力を100%再生可能エネルギー電力に切り替えるため、一般家庭の「卒FIT電力」を小売り発電事業者を通じて買い取る「とちょう電力プラン」を実施する。

 

 都は2050年にCO2排出実質ゼロに向けた「ゼロエミッション東京」を掲げている。同目標の達成に向けて、固定価格買い取り制度(FIT)の期間を終えた家庭の「卒FIT電力」を、小売り発電事業者を通じて調達し、都の特別支援学校や廃棄物埋立管理事務所等での使用電力にする。

 

 対象とする再エネ電力は、太陽光、風力、地熱、中小水力、バイオマスなど。「卒FIT電力」は、住宅用太陽光発電で10年の買取期間が昨年11月以降に順次終了したものをいう。都が今回契約した小売り発電事業者が、通常の「卒FIT電力」の買取価格に1kWh当たり1.5円を上乗せして買い取る。調達した再エネ電力は、今年12月から各施設へ供給する予定。

 

 主要電力会社の買取価格は、kWh当たり7.0~9.0円となっており、都はそれよりも高く買い取る方針。買い取り先の家庭については、8月以降に募集する。これにより都民が発電した再エネ電力が、都民が使用する施設に使われ、都民の再エネ発電効果の手応えが日々の暮らしに反映する形になる。

 

 「卒FIT」市場では、電力会社や小売り発電事業者らが、買取を競っている。今回の都のプランは、価格で有利性を打ち出す一方で、小売電力事業者を支援する形にもなる。

https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/05/14/02.html