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原子力委の議論に 何と経産省課長が横やり 枝野経産相は「国民の信頼損なう」と苦言(各紙) 間違った政策に固執・画策する経産省は、“真の国賊”だ

2012-08-03 16:25:30

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各紙の報道によると、経済産業省資源エネルギー庁の原子力政策課長が昨年12月、内閣府原子力委員会の近藤駿介委員長に対して、「(原発依存度の)結論がまとまる前に『脱原発シナリオ』の分析を行うことは、慎重派を勇気づける材料にはなっても、原子力を維持する材料にはならない」とのメモを渡していたという。

 この件は、枝野幸男経産相が同日午前の閣議後会見で明らかにした。原子力委は原発の使用済み核燃料を再利用する「核燃料サイクル」について、将来の原発依存度に応じた在り方を検討していた。

 問題のメモの内容は、将来の原発依存度を仮定して議論を進めれば、「原子力維持のシナリオが示されるため、大きな批判が予想される」と指摘したうえで、そうなると原子力委が脱原発シナリオを含めた分析を求められると想定。そうした事態を回避するためには、同庁の専門家委員会が原子力依存度などの結論を得るまで定量分析を待つように提案している。

 枝野経産相は会見で、「政府が原発を維持しようと画策していると受け止められてもやむを得ない。国民の信頼を損なう」とメモを批判した。作成した課長はエネ庁長官を通じて厳重注意されたという。ただ、注意だけで処分はない模様。「ばれないように注意しろ」という注意だろうか。

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