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東京都とスパークスAMによる官民連携インフラファンド第一号、元本の1.6倍の投資リターンで、清算完了。全国12カ所に合計約100MWの太陽光発電所に投資(RIEF)

2018-06-06 23:14:52

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 東京都は2012年からスパークス・アセット・マネジメントと進めてきた官民連携インフラファンドが期間満了を迎え、清算を完了したと発表した。都の出資額15億円は当初予定通りの投資リターンを確保し、23億5600万円を回収した。全国12カ所に総発電出力約100MWの太陽光発電所を建設した。

 

は、官民連携ファンドで投資した各地の太陽光発電所)

 
 官民連携ファンドは、都からの15億円の出資金を呼び水にして、内外の民間資金88億円を集めてファンドを組成した。運用はスパークスAMが担当。設立からの5年間に、全国12か所に建設された総発電出力約100MW、年間総発電量約1億2400万kWh、 総事業費355億円の太陽光発電所に投資した。

 

 ファンドの投資実績を示すエクイティIRR(内部収益率)は予定通りの10%(各種報酬等控除前)を達成した。この結果、当初の預かり金(元本)は約1.6倍になり、都の出資額の15億円も回収額は23億5600万円と高いリターンを上げたことになる。

 

 ファンドが投資した12件の太陽光発電所は、今後、スパークスAMが運営するグリーンフィールド・ファンドに組み入れる方針だ。


 東京都は、「本ファンドは、2011年に発生した東日本大震災後の電力不足を解消する目的で始めた官民連携インフラファンドの第1号案件だったが、出資額を毀損することなく回収できた」と評価している。運用を担当したスパークスAMは、「今回のスキームは、東京都にとっても、それまでにないファンドを活用した新しい形の財政政策だった。日本での官民連携型インフラファンドのモデルケースと呼べる」と話している。



<ファンドの概要>

  • 名称:スパークス・官民連携グリーンエナジー投資事業有限責任組合
  • 組合員:
    無限責任組合員(GP)/スパークス・グループ(出資金額:2億円)
    有限責任組合員(LP)/東京都(出資金額:15億円)、複数の金融法人・事業法人
  • ファンドマネジャー:スパークス・アセット・マネジメント
  • 組合設立日:2012年10月15日
  • ファンド規模:88億円
  • 年間総発電量:約1億2400万kWh
  • 総事業費:355億円

 

http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/05/29/01.html