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大型太陽光発電の第3回FIT入札価格、最低落札価格は1kWh当たり14.25円。初めて入札容量が応募容量を上回り、全量落札達成(RIEF)

2018-12-21 16:56:20

solarキャプチャ

 

 経済産業省の委託で、「再生可能エネルギー固定価格買取り制度(FIT)」の入札事業を請け負っている「低炭素投資促進機構」は、太陽光発電設備の第3回入札結果を公表した。落札件数は合計7件で、募集容量196.96MW全てが落札された。最低落札価格は14.25円/kWhだった。前回の入札では落札件数ゼロとなるなど、課題が露呈していたが、今回は一応、入札が機能した形となった。

 

 入札の対象となる太陽光発電事業は、総出力が2MW以上の案件。2017年からメガソーラーの太陽光発電を対象に、FIT)制度に基づく買い取り価格の決定に入札制度が導入されている。今回は、入札量196.96MW、供給価格上限額15.50円/kWh(非公表で実施)の条件で募集した。

 

 その結果、入札資格審査のために提出された事業計画数は38件、実際の入札件数は16件、入札による出力合計は307.2169MWと、募集容量を上回った。第一回入札では、事業容量(500MW)を大きく下回る141.366MWの入札しかなかった。第2回入札から上限価格を非公開として行われたが、第2回ではすべての入札が上限価格の15.50円/kWhを上回ったため、落札件数はゼロだった。http://rief-jp.org/ct4/74777

 

 第3回の上限価格は、前回と同様に15.50円/kWhで据え置きとした。 落札された7件のうち、最低落札価格は14.25円/kWh。第2回の最低入札価格だった16.47円/kWhよりも2円以上下がって、14円台に下がった。最高落札価格は15.45円/kWh。最高落札価格の案件は、募集容量が約1.2MWに制限されている。実質的な最高価格は、6番目の15.37円/kWhといえる。

第3回入札の落札者(7件) 低炭素投資促進機構