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中米のコスタリカ、4年連続で国内電力の98%以上を再エネ電力だけで調達達成。河川での水力発電を中心に。安定した再エネシステム設計が効果(RIEF)

2018-12-22 15:34:41

costarica3キャプチャ

 

  中米コスタリカが4年連続で、国内電力の98%以上を再生可能エネルギーによる発電でまかったことが明らかになった。同国のコスタリカ電力公社(ICE)が公表した。12018年に同国が使用した化石燃料発電からの電力量は全体の1.44%だけだった。要はやる気の問題ということのようです。

 

 ICEによると、主要な再エネ電源は水力発電。国内電力需要の73.87%を供給している。雨期に降った大量の雨を、国内の貯水池(Arenal、 Cachí、 Reventazón、 Pirrís、 Angostura等)に蓄え、渇水期にその水を活用して安定した発電を生み出しているという。

 

 また貯水池周辺に建設した風力発電所が15.6%と第2位の発電量をまかなっている。火山地帯では地熱エネルギーの活用(8.38%)も進んでいる。

 

 今年の場合、コスタリカでは、国内の化石燃料発電所を使用しない日数が年間300日に達した。化石燃料発電所は5月17日を最後に使用されていない。再エネによる発電量が最も多かった月は10月で、約976.78GW時に上ったという。

 

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 ICEの電力供給責任者ルイス・パチェコ( Luis Pacheco)氏は「わが国の再エネシステムは、気候変動への対応力が優れ、再エネによる利益を逃すことなく活用することができる。再エネ活用は、わが国が掲げる脱炭素化の国家目標を達成する上での重要なツールとなっているほか、すべての国民にとっての健康な環境を確保することに貢献する」と強調している。

 

https://www.tni.org/en/transnational-institute

https://news.co.cr/costa-rica-surpasses-98-of-clean-energy-generation/76502/