HOME10.電力・エネルギー |神奈川県、ソーラーシェアリング推進のため、「ソーラーシェアリングバンク」を立ち上げ。登録事業者が最適プランを営農者に提供(RIEF) |

神奈川県、ソーラーシェアリング推進のため、「ソーラーシェアリングバンク」を立ち上げ。登録事業者が最適プランを営農者に提供(RIEF)

2019-01-08 14:30:31

 

 神奈川県は、再生可能エネルギーの導入と、農業活動を同時に実現するソーラーシェアリング(営農型発電)を普及するため、同事業に関する手続きや事業推進を一括して利用できる「ソーラーシェアリングバンク」を立ち上げた。「バンク」には事業を推進する8事業者が登録され、利用者は各事業者のプランを比較検討できる仕組みだ。

 

  ソーラーシェアリングは営農と発電を両立させる仕組みとして、各地で普及が進んでいる。農地の一時転用許可を得ているのが、約1200件(2017年3月末)とされる。千葉県が204件ともっとも多いが、神奈川県は12件で普及が遅れている。逆にいうと今後の開発余地が大きいといえる。

 

solarshea2キャプチャ

 ただ、事業化に際しては、農水省の規定に基づく農地一時転用の許可申請等の手続きのほか、同申請に際しては、事前に経産省への太陽光発電事業開始の「事業計画認定の申請」手続き、電力会社への「電力受給契約申込み」などが必要になる。

 

 神奈川県はこうした手続きを民間事業者が一括して支援するワンストップサービスを、県内の農業事業者等が手軽に受けられるように、事業者の登録制の「バンク」を設立した。登録事業者は県の認定を受けており、それぞれサービス内容のプランを例示している。事業者は自らの事業や条件に合った事業者を選択できる仕組みだ。

 

solarshea1キャプチャ

 

 昨年末に公募で登録した8事業者は次の通り。HSK(神奈川県横須賀市)、パシフィック・コースト・インダストリー(川崎市)、Looop(東京都文京区)、横浜環境デザイン(横浜市)、カズテクニカ(相模原市)、サンエイエコホーム(神奈川県藤沢市)、イージーパワー(東京都新宿区)、ハイパーエナジー(藤沢市)。

 

 登録事業者は、行政の手続き面だけでなく、ソーラーシェアリングに適している「栽培作物や栽培方法」「電力の自家消費モデル」「融資制度の紹介」「土壌調査・測量」「発電設備の設計・設置工事」「ソーラーシェアリング導入後の発電設備などのメンテナンス」などの情報・サービスも提供する。

 http://www.pref.kanagawa.jp/docs/e3g/cnt/f537518.html