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JFEエンジニアリング、広島県福山市と官民連携で「瀬戸内初」の地域新電力会社設立。家庭の一般ゴミを処理するゴミ発電電力を中心に調達、市内の公共施設に売電。4月から(RIEF)

2019-01-16 21:04:31

JFEEキャプチャ

 

 JFEエンジニアリングと広島県福山市は、瀬戸内地方では初となる官民連携の地域新電力会社「福山未来エナジー株式会社」を設立した。市内の一般廃棄物を処理したごみ発電からの再生可能エネルギー電力を調達し、4月から市内の公共施設等への電力提供を開始する。将来は、市内の民間企業にも売電する計画という。


写真は、福山市内にある「福山リサイクル発電」所)

 

 「福山未来エナジー」社は、JFEが90%、福山市が10%出資して設立した。資本金1億円。売上高約15億円を目指す。新電力会社が活用する電力は、同市内でJFEが経営参加している福山リサイクル発電(年間想定発電量6800万kWh)が発電する電力をほぼ全量買い取る。同発電会社は市内の一般家庭から出る廃棄物を処理した固定燃料(RDF)で発電する。

 

 買い取った電力は、市内約250ヶ所の公共施設に、年間約9100万kWh分を供給する。買取り分と供給分の差額は、電力卸売市場等から調達する。

 

 福山市は2018年度の第2次福山市環境基本計画でエネルギーの地産地消を施策に掲げている。新電力会社の事業化によって、年間2万5000㌧のCО2削減効果のほか、公共施設の電気料金削減などを見込んでいる。

 

 
 JFEエンジニアリングは福山以外でも、100%子会社アーバンエナジー株式会社(横浜市)を通じて再エネ電力の小売事業を展開しているほか、自社開発した電力需給管理システムを活かし、自治体と連携した地域新電力事業を各地で展開している。

http://www.jfe-eng.co.jp/news/2018/20181225110148.html