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韓国の韓国産業銀行(KDB)、アジア初のコロナボンド発行。合計1兆ウォン(約870億円)。ウイルス感染の影響で経営悪化の中小企業支援や、大手企業の債券借換資金等を充当(RIEF)

2020-05-21 23:52:28

KDB1キャプチャ

 

  韓国国営の韓国産業銀行(KDB)は、新型コロナウイルス感染拡大で経営悪化が続く中小企業や雇用悪化対策の資金支援のため、1兆ウォン(約870億円)のソーシャルボンド(コロナボンド)を発行した。コロナボンドは国際公的金融機関等が相次いで発行しているが、アジアで国営機関が発行したのは初めてといえる。

 

 発行したウォン建てコロナボンドは、期間2年の二つのトランシェと、同5年もので構成される。2年物はいずれも発行額4000億ウォンで、クーポンレートはともに1.09%。5年物は200億ウォンでクーポンレートは1.39%。

 


 韓国紙等の報道によると、調達資金は、中小企業向けの資金繰り支援のほか、コロナ感染の影響で業績が悪化し、債券リファイナンスの資金調達に直面している優良企業(格付A以上)の借換資金にも充当するとしている。国内の投資家が購入したとみられる。KDBは韓国の特殊銀行で、個人向けではなく、企業向けファイナンスを中心にしている。



 KDBは2018年に3000億ウォンのグリーンボンドと同じく同額のソーシャルボンドを発行して以来、国内市場でESG債の主要発行体として市場形成に役立ってきた。昨年は8000億ウォンのソーシャルボンドを発行している。

https://www.kdb.co.kr/index.jsp
https://pulsenews.co.kr/view.php?year=2020&no=486342