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石炭露天掘りで自然破壊加担の3大金融機関はシティ、UBS、PNC (RAN)

2011-04-06 12:35:06

5thApril: 米国のRainforest Action Network(RAN)は、シェラクラブと共同で進めていた石炭露天掘りでの自然破壊に加担している金融機関の「通知表」をまとめた。米国では、石炭の露天掘りなどのために、山の頂上ごと掘り起こす自然破壊や、周辺コミュニティへの多様な影響を起こしが問題化している。RANらは主要金融機関の融資状況を調査した結果、シティ、UBS、PNCの3金融機関が、最もこの種の事業に融資し、融資基準も不十分であることがわかった、としている。

米アパラチア山脈などでは鉱山の露天掘りで、粉じんによる健康被害の増大のほか、風の流れや水の流れが変わってしまうなどの影響が周辺コミュニティにも及んでいる。RANは2010年初めから、こうした鉱山開発に多額の融資をしている金融機関を調査してきた。それによると、シティなどのほか、クレディスイス、ドイツ銀行、JPモルガンチェース、モルガンスタンレーなど10銀行で、25億㌦の投融資を、こうした事業会社に実施していることがわかった。

RANなどはこうした投融資に対する行内での評価基準の設定や、情報開示の度合いを評価してランキングをつけた。その結果、上記の3金融機関が「バッド・スリー」となった。ドイツ銀行やGEキャピタルはこうした事業向けの投融資基準がないことから、評価を下げられたが、クレディスイスとウェルズファーゴは、明確な基準を持っているとして評価された。

詳しくは英語版の記事を参照:http://financegreenwatch.org/?p=583

RANの通知表は:http://www.ran.org/reportcard