金融機関の気候変動リスク対応を検討する中央銀行・銀行監督当局の「Network for Greening the Financial Systems(NGFS)」は、日本などの主要54金融機関を対象に、グリーン資産やブラウン資産の取り扱い状況を調べたレポートを公表した。その結果、過半(57%)は資産のグリーン性を意識していると回答した。ただ、その多くは企業の社会的責任(CSR)に基づく位置付けで、グリーン性の有無によるリスクの相違を踏まえたものではない。グリーン資産評価に何らかのタクソノミー等を活用しているとの回答は85%に達した。その一方で、投融資先企業のグリーン性を評価する共通基準の不足が課題との声が多く上がった。
NGFSは今回の調査を踏まえ、大半の金融機関はまだグリーン性と……
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